トラをお願い!神様仏様!~インド、ラージャスターン州の旅(11)
1/4 ランタンボール国立公園
(前回の続き)
昼食を済ませ午後のツアーの迎えを待つ。とっくに国立公園の午後の開園時間をすぎている。
嫌な予感。
宿の隣のゴミ捨て場では、神の使いの野良牛様がお食事中。
ツアーのジープは30分以上遅れてやってきた。一分一秒でも多くトラを探したいのに。金返せ!
国立公園の入り口の事務所で一旦停止。
建物は虎の縞模様だが、オブジェはベンガルタイガーではなく、なぜかヒョウ。
午後はZone6を探索。ランタンボール国立公園はいくつかのZoneに分けられ、午前または午後の決められた時間内で、そのZoneの中で虎を探す。
午前は森だったが、ここは、サバンナのような灌木の点在する草原に岩山がポコポコある。
日射しが強く朝よりも暖かい。
午前のガイドは、国立公園についていろいろ説明してくれ、自ら虎を探した。しかし、午後のガイドは、国立公園の面積をサラッと言っておしまい。あとは助手席に乗っているだけで、ドライバーが他のドライバーと情報交換をしながら虎を探している。
池のほとりで虎を待つ。たぶん、水を飲みに来るんだと思う。
池は不発。
遠くの木に細長いものが絡まっている。マングースだった。
午前中に虎が見えたという川を見下ろす丘の上へ。しばらく待つ。他の車も集まってくる。
ドライバーが何か言っている。指さす方を見る。
はるか遠くの斜面にうっすらと何か動いているの見える。
バングルディアという比較的珍しい鹿らしい。でも鹿ではなく虎を見にきたのだよ。
車の集まる休憩所のようなところにやってきた。でもガイドは何も説明しないので、なぜここに来たのかはわからない。
人の集まるところに鳥も集まっている。
再びジープは動き出し、サバンナを走り回る。
鹿。いっぱいいる。
イノシシ。いっぱいいる。
日本のよりおとなしそう。
ライオンを見にいったのに、シマウマばかり見ていた、ナミビアの悪夢がよみがえる。
牛。そこそこいる。
ちが~う!トラだよトラ、トラトラトラ!ベンガルタイガーのためにインドまで来たんだよ!
1日いれば75%の確率で見れるらしいじゃないか!インドは神様仏様の国だよね、お願い、虎を出して!
終了...
夕暮れの空の下、虚しく街に戻る。
30分以上遅刻したガイドは、閉園時間前に切り上げた。虎がいなかったのは運が悪いとしても、規定時間通りに働けよ!
虎に会えるか会えないかの当たりはずれは大きいが、ガイドの当たりはずれもかなり大きい。
宿に戻るとほかのZoneのツアーに参加した観光客が、2回も見たと言っていた。
夕食のレストランを探して街をさまよう。満たされない気持ちを癒すために、肉とビールが欲しい。
フードコートがあったが、衛生状態がちょっと怖い。
結局、幹線道路沿いの大きなホテルのレストランに。値段は高いがチキンカレーは大盛。ビリヤニも食べる。
しかしビールはなかった。フレッシュライムソーダで我慢。
明日は早い、宿に戻りシャワーを浴びてとっとと寝る。
(次回に続く)
赤星山もおといこさんも地元で親しまれている山のようですね。調べてみたら行ってみた…