要塞の王宮、メヘラーンガル砦へ~インド、ラージャスターン州の旅(3)
12/30 ジョードプル(メヘラーンガル砦)
(前回の続き)
ホテルのビュッフェで朝食。ベジだった。
カレーっぽい煮物、薄いお好み焼きみたいなもの。タンパク質が足りないので、シリアルに牛乳を大量に入れて腹を満たす。
昨日からずっと眺めているジョードプルの象徴、メヘラーンガル砦へ向かう。
街から見ると城壁へ続く道が2つ見える。そのうちの1つに向かって適当に歩いていく。
急な坂を上っていく。
道端には日本のお金を見せてくれというおじいさん。笑顔で手を振り通過。
登り切ると、砦の入り口にある駐車場にでた。
駐車場は車でうまりはじめ、さらにまだまだ車やリキシャが上がってくる。砦の入り口は観光客で賑わっている。
入口の門の壁には全面に絵が描かれている。
ちょっと独特。髭と髪型以外はみんな同じに見える。日本の大和絵も似たようなものだけど。
門をくぐって、ぐるりと裏にまわる。
おお、すげー!見上げる首が痛くなりそうだ。
入場料を払って、オーディオガイドを受け取る。ちゃんと日本語もある。
メヘラーンガル砦は15世紀半ばに、マールワール王国の国王、ラーオ・ジョーダによって首都の遷都に伴って建設された。
マールワール王国は、1947年にインドに併合されるまで存続しており、この巨大な城塞は未だにマハラジャの私有物である。
狭く、急な石畳の通路。日本の城にも似たような構造がある。
実際に城を守るために戦うことが想定されているのだろう。
それにしても急だ。
そして、建物の壁ものしかかってくるようだ。
巨大な門の下に人だかり。
門のわきに造られたくぼみのような場所に、民族衣装を着て大音響で楽器を鳴らしている人たちがいた。
周りで聞いている人たちは、ノリノリ。インド人は派手な音楽が好きみたい。
手形の浮彫。
マハラジャのマン・シンが亡くなった際に、その火葬の火に飛び込んで殉死した王妃の手を表す。
砦の内部には、複数の宮殿がある。築かれた年代が違うことから、様々な建築様式が見られる。
音声ガイドで詳しい解説を聞くことができる。が、日本語音声ガイドがとても充実していて、まともに聞いていると全く前に進めない。
外は暑い。しかし石造りの宮殿の中は涼しい。透かし彫りの窓からの風が心地よい。
いくつかの宮殿は、博物館になっている。武具や王宮の調度品、絵画などが展示されている。
あぁ、まぶしい。インドのマハラジャの宮殿のイメージそのまま。
この部屋じゃ落ち着けないな~。
こっちの部屋のほうが落ち着ける。
ゆりかごが展示された部屋。
赤ん坊のころからこんな派手なのに乗っていれば、あの金ぴかの部屋でも落ち着けるのかも。
王妃の宮殿。壁一面に細かい彫刻が施されている。
ずいぶん時間をかけて歩きまわった。ちょっと腰が痛い。オーディオガイドをしっかり聞いていたせいもあるが...
とにかく、建物は圧巻かつ繊細で展示物も充実してる。もうお腹いっぱいといった感じ。
ここが宮殿の最後。外に出る。
城壁上からは、大砲が街を見下ろす。
街は...スモッグでかすんでよく見えない。
砦の突端には何か建っている。寺院のようだ。行ってみよう。
城壁の上を行こうとしたが、なぜか、女性と子供のみ通行可能。
私は残念ながら女性でも子供でもないので、城壁の下の道を行く。そこには、木が植えられていて公園のようになっている。リスがチッチッと鳴いている。こんな岩山の頂上で水をどうしているのだろうか?
靴を脱いで寺院へ。チャムンダ マタ寺院というらしい。
ドームの天井には飛天のような絵が描かれている。写真を撮ろうとして怒られる。
寺院は砦の突端にあるので、展望が開けている。
眼下に階段のような城壁、そして岩山はさらに先に伸びていて、岩山の本当の突端に建物が見える。
よし、あそこに行ってみよう。
(次回に続く)
赤星山もおといこさんも地元で親しまれている山のようですね。調べてみたら行ってみた…