快晴の悪沢岳に立つ~荒川三山(2)
8/20 千枚小屋~悪沢岳~荒川小屋~小赤石岳~赤石小屋
(前回の続き)
4時30分、びちゃびちゃのテントを撤収し、出発。
快晴。風はないが、涼しい。草木が濡れているので、ゴア雨の上下を着る。
先行者のヘッドランプの灯が斜面にちらちらと見える。
千枚岳の手前、ちょうど森林限界線を越えたところで陽が昇る。
斜面を登っていた登山者はみな足を止め、写真を撮っている。
大井川には朝霧がかかっているようだ。その向こうの、笊ヶ岳の稜線も静かに目を覚ます。
茜色に染まる赤石岳。真っ赤。
千枚岳山頂。
赤石岳から南に聖岳に続く稜線が見える。反対側には塩見岳から北岳に続く稜線。この山は、南アルプスの主稜線から離れているので主稜線の展望がよい。
暑くなってきたので、ゴア雨を脱ぐ。そよ風が心地よい。
千枚岳から悪沢岳までは、初めは細い岩の尾根。はしごや鎖あり。岩峰は登らずに、左右からトラバースするように道がつけられているので、クライミングは必要なし。
細い尾根から崖のように落ちている斜面はお花畑。
足元のザレザレの道にも花が咲く。
尾根が広くなるとじきに丸山。点々と登山者が見える。ハイマツの稜線のるんるん山歩き。
岩の隙間の生態系。
ちょっと岩っぽい道(八ヶ岳の三岩岳みたい)を行くと、悪沢岳山頂。
やった、未踏の3000m峰、快晴の悪沢岳山頂に立った。
これから行く、塩見岳や北岳、南アルプス北部の山々。
山頂からはまさに360度、さえぎるもののない展望。
景色を堪能し出発。
目の前に見えるのは、荒川三山のうちの中岳と前岳。
リンドウのつぼみが秋の訪れを待っている。
落石注意のゴロゴロした急斜面を一気に下る。
振り返れば、悪沢岳に雲がかかる。まだ朝早いのに空気がもやっとしてきた。今日も早くに雷雨がありそうだ。
それにしても、すごい斜面を下ってきたな。
中岳の登りで20人の大パーティーと遭遇。この大パーティーと悪沢岳の下りですれ違わなくてよかった。
中岳避難小屋が見えてきた。中岳の山頂はすぐそこ。
(次回に続く)
赤星山もおといこさんも地元で親しまれている山のようですね。調べてみたら行ってみた…