雨でくじけて石尾根断念~棒ノ折山から雲取山(4)

5/21 酉谷避難小屋~酉谷山~芋ノ木ドッケ~雲取山~ブナ坂~鴨沢

(前回の続き)

20220521 原生林の道

原生林の道を雲取山へ急ぐ。
途中、傘を差したおばさま二人組に出会った。「あっ、人だ」と言われて声をかけられた。三峰への道はこれでよろしいのでしょうか、と。雨も強いし、芋ノ木ドッケのトラバースは滑るし、大丈夫かな...。
そうです、この先、岩が滑るのでくれぐれもお気お付けて、と答えて分かれる。

20220521 けぶる大ダワ

打ち付けるような雨でけぶる、大ダワ。

すごい雨だな~。石尾根を下るのはどうかな~。濡れてぐしゃぐしゃになりそうだ。それに、雨で展望のない石尾根なんて、うなぎののってない鰻丼だよな~(なんのこっちゃ)。
とりあえず雲取山荘へは、楽なトラバース道の女坂を行く。

20220521 土砂降りの雲取山荘

雲取山荘到着。土砂降り。人の姿なし。
出発してから初めて、ザックを置いて休憩。残しておいた塩大福を頬張る。う~ん、やっぱり石尾根はやめて鴨沢に下山かな~。
今のところ、ゴアのトレランシューズとトレランシューズ用のスパッツで完璧に水の侵入を防いでいて、足回りは快適。しかし、いつまでもつかな...。

トレランシューズは、濡れてもすぐ乾くからゴアはいらない、という意見が優勢。でも、ずっと雨ならやっぱり濡れないほうがいい。とりわけ気温が低い時には。

20220521 雲取山荘若返りの水

あまり喉は渇いていないが、若返りの水を飲んでおく。

20220521 雲取山荘から雲取山へ

意を決して、雨の原生林に飛び込み雲取山へ。と言っても、すぐそこだけどね。

20220521 雨の雲取山山頂

ココハダレ、ワタシハドコ。ダレモイマセン。
冷たい風が吹きつけ、横殴りの雨。寒い。さすが東京都最高峰、雲取山。
時間が早いということもあるだろうが、人のいない雲取山は初めてだ。

20220521 雲取山山頂から石尾根

雨が弱まり、ガスが切れたところで、いつもの構図で石尾根をパチリ。
さっさと下りよう。

20220521 花散る石尾根

幸いなことに、標高が下がるにしたがって、風と雨は弱まる。でも道はぐちゃぐちゃ。
驚いたことに、ぼちぼち、雨の中を人が登ってくる。なかには、雨具を着ないで、全身ずぶ濡れの外人さんもいた。ニュージーランドでの経験から、雨に濡れることを全く気にしない(傘や雨具を使ったことがない)人たちがいることは知っている。でも、上は寒いよ、気をつけてね。

20220521 ブナ坂の分岐

ブナ坂の分岐。手っ取り早く下山するなら、ここを右に行って、鴨沢に下りる。
今は雨は小降りになっているが、天気予報ではこれから本降り。足元はドロドロだし、景色も見えないし、石尾根は何回も歩いているし、、、もういいや、右だ、下山しよう。アートうんぬんは忘れよう。

20220521 雨に濡れるつつじ

雨に濡れた、つつじがきれい。

20220521 登り尾根へのトラバース道

ブナ坂から登り尾根へはトラバース道を行く。ところどころ崩れそうだったり、頭上に倒木があったり。

20220521 堂所の登り尾根分岐

下りは早い。あっという間に堂所。
堂所から登山道は登り尾根の東側をトラバースするように下っていく。写真の道標の後ろから、尾根に沿って上がっていく踏み跡は、以前報告した、登り尾根を忠実にたどる道(「登り尾根は登れるか?」)。

20220521 登り尾根を下る

緩いトラバース道をひたすら駆け下る。途中で雨が止んだ。
たくさんの人が登ってくる。学生さんと思しき若い人たちのパーティーが多い。これから天気が崩れるのによく登るな~、と一瞬思って、ハッとする。そういえば、自分も学生のときは、台風以外、雨で中止ということはありえなかった。計画を立てたら、安全性に問題がない限り実行する。だから合宿は雨でつらかった思い出が多い。

20220521 雲取山登山口

雲取山登山口。あれ、何か変わったかな?ここに丹波山村のマスコット、タバスキーがいたように思うけど、ちがったかな。

予定外に鴨沢に下ってしまったので、バス停で時間をもてあます。
早く温泉に入りたい。

20220521 氷川郷温泉麻葉の湯

温泉は、混雑するもえぎの湯を避けて、三河屋旅館の麻葉の湯。緑に囲まれた、離れの湯屋でのんびりと。

20220521 氷川大橋から奥多摩駅方面

汗を流したら、次は食事とビールだ。食事ができるところを探して、奥多摩駅のほうへぷらぷらと歩く。途中、氷川大橋から見た奥多摩の山は、ほとんど雨雲の中。

奥多摩駅の丹波行バス停の横にある「氷川サービスステーション」に入る。
このバス停から、数えきれないほどバスに乗っている、だから、なにか店があるのは気づいていた。しかし、それが食堂だったとは今日初めて知った。
席につくと、奥多摩蕎麦のセットをすすめられる。でも注文したのは、ネットの評価が高いカツどん。それと瓶ビール。
まあ、普通においしい。奥多摩駅のすぐ前なので、山登りの後にちょっと食べて帰りたい、と思ったときにちょうどいい店だ。

20220521 奥多摩駅のトイレ

改築された奥多摩駅のトイレに入る。入り口で、泥に汚れた靴を洗えるのが、ありがたい。

(長沢背稜・完)

参考:
酉谷避難小屋5:24-5:53行福ノタオ5:58-7:08長沢山-8:22芋ノ木ドッケ-9:12雲取山荘9:19-9:44雲取山-10:19ブナ坂10:27-11:47鴨沢

地図

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

山と高原地図 奥多摩 御岳山・大岳山
価格:1210円(税込、送料無料) (2022/8/21時点)

にほんブログ村 アウトドアブログ 登山へ

コメントはお気軽にどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です