紅葉の中走り下る~同角山稜から檜洞丸(2)
11/8 寄水源林~雨池峠~ユーシンロッジ~檜洞丸~西丹沢自然教室
(前回の続き)
先行していた同行者が手間取っている。
同角山稜に鎖は数多くあれど、本当に鎖がないと難しいところが1か所あると聞いている。そこに来たようだ。
上から見ると大したことなさそうだが...
下から見るとかなり立っている岩場だとわかる。
丹沢によくある、砂をまいた滑り台状態の花崗岩だ。滑滝のようになっている。
細かな凹凸はあるので、クライミングシューズならば、それを足裏でつかみながらフリクションをかけられる気もするが、トレランシューズでは足を置くと止まらずザザザーと滑っていく。手掛かりになるようなしっかりした木の枝もない。灌木の生えているほうは急傾斜になっていて立っていられない。
そして、滑り落ちればそのまま崖からダイブだ。
これは鎖がなかったら、補助ロープでもないと怖いな。
うんざりするほど鎖と細い尾根の繰り返し。
注意すればそれほど危なくないが、気疲れはするし、スピードも出せない。
雲が切れ、丹沢主稜もよく見えるようになった。
同角山稜の主峰?同角ノ頭。
ブナに覆われた穏やかな丹沢の山稜が戻ってきた。ここまでくれば、ひと安心。
明るいブナの尾根を駆け下る。檜洞丸まで登り返しがあるので、あんまり下りたくないのだが、100m以上下る。
同角ノ頭から下り切った鞍部の森は、苔やシダに覆われている。湿った空気が溜まるような地形なのだろうか。
私の好きな檜洞丸山頂直下のブナ林まできた。
ここは何回も来ているが、いつ来てもいい。でも新緑が一番好きだ(「ツツジの稜線の長い一日~丹沢主稜」)。そして風雪に耐える姿も捨てがたい(「縦走のはずが…~檜洞丸」)。
14:26、檜洞丸山頂に到着!いや~、長かった。
残しておいたおにぎりを頬張って、大休止。
もうあとはツツジ新道を西丹沢自然教室へ駆け下るだけ。
でも同行者は足にきていて、ちょっと危なっかしい。
下るにつれて紅葉が戻ってきた。
まるで日本庭園のよう。
いや、日本庭園は自然を模しているのだから、この言い方はおかしいかな。
まだ3時半だが、すでに太陽は傾き、ゴーラ沢出合には冷たい風が吹く。
ゴーラ沢出合から登山口までは、走りやすく、紅葉の美しいトレールが続く。
ゴーラ沢出合からは、尾根沿いのトラバースルートをずっと登山口までたどる、はずだった、が!東沢に下りてキャンプ場を横切る、西丹沢自然教室までのショートカットルートができていた。そっちを下る。
日のかげった広い河原を走り続ける。
ここがキャンプ場かな。
無事に西丹沢自然教室へ下山。残念ながらバスは行ったばかり。
日が山裾に隠れると、辺りは薄暗くなりずんずん気温が下がる。寒いよ~、早くバス来いよ~。
帰路、鶴巻温泉駅で途中下車し、バス待ちで冷え切った体を弘法の里湯で温めた。
参考:
寄水源林8:17-9:51雨池峠9:57-11:32大石山11:55-12:51同角ノ頭12:56-14:02檜洞丸14:26-15:27ゴーラ沢出合15:32-15:49西丹沢自然教室
赤星山もおといこさんも地元で親しまれている山のようですね。調べてみたら行ってみた…