尾瀬沼、絶賛紅葉中~尾瀬ヶ原、至仏山(2)
10/3 鳩待峠~アヤメ平~尾瀬沼~見晴キャンプ場
(前回の続き)
セン沢田代から針葉樹林の中をゆるゆると登り返す。
なんとなく登りきったところが皿伏山山頂。名前のごとくピークのはっきりしない山で、山頂と言うよりただの森。
朽ちかけたベンチから生えている謎の物体。
山でよく見るのだが、なんだかわからない。干からびた苔?きのこ?それとも粘菌?
これはきのこ。名前は知らないが、以前八幡平に行ったとき(「日本一の紅葉~三ツ石山、乳頭山周回縦走(1)」)に、通りがかりのおじさんに、食べれるけどまずい、と教えもらった。
ぬかるみには、無数の動物の足跡。山深さを感じる。
大清水平。樹林に囲まれた、名前の通りの大きな湿原。
尾瀬沼はもうすぐだ。
大清水平から尾瀬沼へは、疎林の中に踏み跡が錯綜する分かりにくい道。わかりにくいどころか、途中から倒木の嵐。去年の台風で倒されたのだろうか。
コンパスと遠くに見えるテープを頼りに進んでゆく。
尾瀬沼をめぐる登山道にでた。私が歩いてきた道には、「通行注意」とのプレートが掲げられていた。
やあ、今日、ずっと見てきた燧ヶ岳が目の前だ。
ハイカーも急に増えた。
ご老人に「そんなに急いでどこへ行くの?」と尋ねられる。
いや、別に急いでいるわけでは...つい癖で小走りになってしまう。
尾瀬沼は絶賛紅葉中。不思議なことに、ここまで歩いてきた標高の高い場所より紅葉している。
沼尻休憩所が見えてきた。
ここには学生の時に来た。目的は尾瀬ではなくて、三岩岳から縦走してきて、ついでに観光気分で尾瀬沼に立ち寄った。朝早かったにもかかわらず、大勢の人で賑やかだった記憶がある。
今日は、それほど人は多くない。
沼尻からまた樹林。沼尻川に沿って、燧ヶ岳の麓をトラバースするように見晴へ向かう。
途中でまた湿原を横切る。白砂田代って言うらしい。
途中、ブナの森となる。澄んだ水が流れる小沢が幾筋も道を横切る。
いいところだね。ここはまだ紅葉はちょっと早いな。
今日の目的地、見晴到着!山小屋が立ち並び、一瞬、ペンション村か?と思ってしまう。でも今はコロナのため、半分くらいの小屋が営業していない。
燧小屋で見晴キャンプ場の受付。
とにかく、場所を確保して、さっさとテントを張る。
大公開、本日の全ての装備。これを30リットルのザックに詰めてきた。でもスタッフバッグばかりでなんだかわからないよね。
個人的には、ゴアアマよりテントのほうが小さいことに改めて衝撃を受ける。
テントを張ったので、見晴周辺をぶらぶらと散歩。
散歩にも飽きたので、まだ日が高いけどテントの中でゴロゴロしながら一杯。
だんだんウトウトしてきて、思わずビール缶を蹴倒し、大惨事に至る。
ビールに濡れたタオルを持ってテントから這いずりでると、いつの間にかキャンプ場はテントが「密」に。写真に写っているのは半分くらい。
みんな、キャンプに飢えている。
キャンプ場に見晴休憩所が隣接している。水は豊富にあり、きれいなトイレもある。
ビールで濡れたタオルを洗う。
私のテントの後ろに、いつの間にかテント村(同じグループのメンバーがソロテントを並べて張っている)ができていて、暗くなっても肉を焼いたり宴会をしている。
ゆるきゃんの影響かしらないけれど、昨今のキャンプブームで、平地のキャンプ場のノリで山岳キャンプ場に来ている人がいる。
見晴キャンプ場は、山岳キャンプ場...だよね?もう違うのかな。
でも暗い中うろうろして、私のテントの張り綱に引っかかるのはやめて~。テント壊さないでね。
参考:
10/3 鳩待峠5:33-6:25横田代6:35-8:05白尾山8:10-8:44セン沢田代-9:15皿伏山9:20-10:48沼尻休憩所11:07-12:13見晴キャンプ場
(次回に続く)
赤星山もおといこさんも地元で親しまれている山のようですね。調べてみたら行ってみた…