フィッツロイ展望台、トレス湖へ~アルゼンチン、パタゴニアの旅(5)


1/18 エル・チャルテン~ポインセノット~トレス湖~ポインセノット

前回の続き)

まずはテントを張ろう、、、と空いている場所を探してウロウロ。いい場所はすでに埋まっていて、奥まった一段下りた、テント場の森の外れに張る。風が強くなりませんように。ただ、目の前に木がないので、フィッツロイが眼前にそびえる、なかなかビューだ。

200118 ポインセノットの水場

13:30サブの荷物を持って、フィッツロイの展望台、トレス湖へ向けて出発。ルートはここに来るまでに見えていた急登。
キャンプ場を出て2、3分で小川を渡る。ここがポインセノット・キャンプ場の水場だ。ただ、上流のほうで炊事やらなんやらしている人が複数いるので、ここで水を汲まないほうがいいかもしれない。

200118 フィッツロイ・トレッキング、ポインセノットの水場その2

また2、3分すると小川を渡る。水を汲むならこちらのほうがいいかも。
フィッツロイがだんだん大きくなる。しかし、展望台に行くには、その前にあるフィッツロイの姿を半分隠している、岩の丘に登らなければならない。

200118 フィッツロイ・トレッキング、ブランコ川

そして最後に広い河原のあるLio Blancoを渡る。直訳すれば「白い川」。水は透き通っていて、白くはない。河原が白いから白い川か?それとも、この川はLaguna Suciaという氷河湖から流れ出る川なので、条件によっては白く濁るのだろうか?

200118 フィツロイ・トレッキング、リオ・ブランコ

白い川を渡り、樹林を少し行くと、リオ・ブランコ(Lio Branco)の休憩ポイント。古い地図ではキャンプ場になっているが、キャンプはできない。トイレはあるが、鍵は閉まらない。

200118 フィツロイ・トレッキング、トレス湖への登り

リオ・ブランコを越えると、どんどん登りがきつくなる。樹林帯をジグザグと登り、やがて森林限界線を越える。
上着がバタバタとはためくくらい風が強い。でも焼けつくような陽射しが暑い。帽子をかぶっていないので(ニット帽はあるけど暑くてやってられない)頭が熱い。

ハイカーがめちゃめちゃ多い。高尾山とは言わないが、夏の北アルプス以上だ。夏の富士山ってこんな感じだろうか。
なかなか道を譲ってくれないので、頻繁に渋滞する。アクセスがいいうえに、入山制限をしていないせいだろう。進入禁止の立て札を無視して、トレールをはずれて歩く人も多数。何とかしたほうがいいよ、これは。

200118 フィツロイ・トレッキング、トレス湖のモレーンの登り

いったん、傾斜が緩み、そして再びトレス湖のモレーンを登る。あれを登り切れば、目的地だ。

200118 フィツロイ・トレッキング、来た道を振り返る

来し方を振り返る。正面奥の平野に、スタートのエル・チャルテンの街がある。そこから平野の手前に見えているカプリ湖の左側をまわり、ごつごつした丘の左側をトラバースし、左端に見えている湿原を渡って、その手前の森の中のポインセノットのキャンプ場に来た。そこからずっと斜面を登ってきて、ここに至る。
明日歩く、マドレ湖(Laguna Madre)湖畔の道も見えている。

200118 フィツロイ・トレッキング、トレス湖から眼前のフィッツロイ

14:15、お~、着いた、トレス湖だ!フィッツロイがでかい!氷河が眩し~!湖が青い!
湖岸には、フィッツロイと比べるとあまりにも小さい、米粒のような人が並んでいる。

200118 フィッツロイ・トレッキング、フィッツロイ拡大

ズームアップ!
いや~、どこから登るんだ、やっぱり正面のリッジが一番易しいのかな。でもどう転んでも、元へなちょこクライマーの私には無理だ。
フィッツロイの標高は3405m、ここが、標高1080mくらいなので、その差はおよそ2300m。あの岩壁のスケールの大きさがわかるだろう。

200118 フィッツロイ・トレッキング、トレス湖

トレス湖の湖畔に下りる。水は冷たく澄んでいる。
湖畔で寝ている人が多い。そして、「ザップン」という音がしたので、振り向いてみると、泳いでいる人もいた。湖を汚さないで...

200118 フィッツロイ・トレッキング、トレス湖の湖畔をめぐる

踏み跡に従って、トレス湖の湖岸を左からまわる。
プレートが。そう、フィッツロイを登攀する人は、ここから右へ行く。危険なのでハイカーは行っちゃいけませんよ。

200118 フィツロイ・トレッキング、トレス湖の水が滝となって流れ落ちている

トレス湖の水がどこに行っているかと言うと、滝となって絶壁を落ちていく。
危なくて、落ち口に近寄れない。

200118 フィツロイ・トレッキング、スシア湖

そして落ちた水は、となりのスシア湖(Laguna Sucia)へ。絶壁に囲まれたこの湖は、トレス湖よりさらに青い。氷河から幾筋も滝が落ちている。

200118 フィツロイ・トレッキング、トレス氷河にクライマーがいる

トレス湖に落ちるトレス氷河の拡大。
よく見ると氷河の右側にトレースがついていて、コルに詰め上げている。
よくよく見ると、氷河の上をクライマーが登っている。いいな~、行ってみたいな~、どんな景色なんだろうな~。

200118 フィツロイ・トレッキング、トレス湖とスシア湖

右がトレス湖、左がスシア湖。
2014年の2月12日から16日にかけて、アメリカのTommy CaldwellとAlex Honnoldがフィッツロイの7峰を完全縦走(縦登?)した。
それが、写真一番右の氷河の上に頭を出しているギザギザ、Ag. Guillaumet、その左のピーク、Ag. Mermoz、そして主峰、フィッツロイ(Cerro Fitz Roy)、フィッツロイの左の顕著な岩峰、Ag. Poincenot、そしてさらに左にぽこぽこぽこと連なる岩峰、Ag. Rafael Juárez、Ag. Saint-Exúpery、Ag. de l’S。
う~ん、神業だ。

200118 フィツロイ・トレッキング、ポインセノットのキャンプ場に戻る

15:30、名残惜しいが、ポインセノットのキャンプ場に戻ろう。
あまりに日射しが強くて、日焼け止めを塗っているのに、顔がチリチリしてきた。

下りもやはり渋滞。む~、太った人やご年配の方が多く、下りのほうが登りより大変そうだ。

200118 フィツロイ・トレッキング、樹林、ポインセノットのキャンプ場は近い

南極ブナの森まで下りてくると、トレールが広くなり、自由に歩ける。
そういえば、風がぴたりとやんだ。

200118 フィツロイ・トレッキング、ブランコ川

さっき見たスシア湖から流れ出るブランコ川。ポインセノットのキャンプ場は近い。

200118 フィツロイ・トレッキング、フィッツロイを振り返る

振り返ってフィッツロイを見る。上空の風の強さを感じさせる雲がでている。

200118 フィツロイ・トレッキング、ポインセノットのキャンプ場の私のテント

16:15、ポインセノットのキャンプ場に帰還。
風除けの木に囲まれた私のテント。風除けのある場所には限りがあり、早くキャンプ場につかないと風除けなしの場所になってしまう。

隣(奥)は、まったりカップル。そして手前の隣は、女子高校生か大学生のパーティー。そうです、万国共通、はっきり言ってやかましい。

200118 フィツロイ・トレッキング、晩酌

棒ラーメンで簡単に夕食を済ませる。まだまだ時間はたっぷりあるので、ナッツとチーズをつまみに、赤ワインをちびちび。たんぱく質の補給です。

なかなか暗くならないが、22時くらいにはうとうとしてきたので就寝。
ああ、素晴らしい一日だった。

次回に続く)

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