ブエノスアイレスから2000km南下、エル・カラファテへ~アルゼンチン、パタゴニアの旅(2)

1/17 アムステルダム~ブエノスアイレス~エル・カラファテ~エル・チャルテン

前回の続き)

現地時間3時、目が覚める。ユニクロのジョガーパンツがちょっと寒い。
機内は真っ暗。でも、目が覚めてしまったので、映画を見る。珍しく日本映画を見てみる。
「図書館戦争」:法の構成、執行にリアリティなし。中途半端。
「君は月夜に光り輝く」:おじさんにはリアリティのない、青春恋愛ファンタジー。永野芽郁はNHKの朝ドラより、こっちのほうがはまってると思った。

200117 4度目の機内食

4回目の機内食。やっぱりまあまあ美味しい。
ヨーグルトがやたらでかい。昨日の夕食はサラダがやたらでかかった。個性的な機内食が続く。

200117 ラプラタ川を渡る

どこまでも続く平原を大河が横切る。ラプラタ川。河口部のデルタの幅は200km越える大河だ。
川のこちら側はウルグアイ、川を渡ればすぐにアルゼンチンのブエノスアイレス。ちょうど今、以前訪れた、ウルグアイのコロニア・デル・サクラメント(「ウルグアイ入国、世界遺産コロニア・デル・サクラメント」)の上空だろうか。

200117 ブエノスアイレス空港ターミナルA

入国カードが不要になっていた。その代わりだと思うが、入国審査の際に滞在する場所とホテルを聞かれた。
およそ着陸から40分で入国完了。

懐かしい、ブエノスアイレス・エセイサ国際空港。今回で3度目だが、来るたびにあか抜けてきれいになっていくような気がする。アルゼンチン経済は、何度も破綻しているのに、インフラはきれいで整備されている。

ところが両替所が分かりにくくなっていた。防犯上の理由かなにかだと思うが、案内板はない。ゲートから出て、すぐ右へ回り込むように薄暗い狭い通路をちょっと行くと、人が並んでいる。そこが両替所だ。ひとりずつ呼ばれて、衝立の向こうに消えてゆく。お金のやり取りをしているところは、列に並んでいる人からは見えない。

さて、これから国内線に乗り換えて、エル・カラファテへ向かう。国内線の多くは、バスで1時間くらい離れたところにある、ホルヘ・ニューベリー空港を発着する。しかし、それは移動が面倒なので、数少ないここ、エセイサ国際空港発着便を選んだ。

200117 エセイサ国際空港ターミナルCへ

ロビーをうろうろしても、国内便のターミナルが分からない。さっき、両替所の場所を聞いたインフォメーションに再び聞く。
いったん外に出て、左に行くとのこと。外に出ると、国内線のターミナルCを示す、大きな案内板があった。

真夏なので気温は高い。でも空気は乾燥していて気持ちいい。

200117 エセイサ国際空港ターミナルCのロビー

気持ちいいと思ったが、ターミナルCまで5分歩いたら暑くなった。ロビーの冷房が心地よい。

200117 エセイサ空港で朝食

ただいま9時半。出発まで時間があるので、本日2回目の朝食。パニーニとコーヒー。食べられるときに、食べておかないと。でもちょっと物足りないな。搭乗手続きが済んだら、ロビーで何か食べよう。

200117 エセイサ国際空港、エル・カラファテへ

サクッと搭乗手続きは済んだ。でも搭乗ロビーには、小さいカフェが1つしかなく、大行列になっている。あきらめる。さっきもっと食べておけばよかった。

搭乗の時間だ。”EL CALAFATE”(エル・カラファテ)のゲートに並ぶ。
エル・カラファテは、ブエノスアイレスからさらに2000km以上南にある、南米の先端に近い町。南部パタゴニアのアルゼンチンでの観光の中心的都市。
さっき、飛行機から降りたばかりなのに、また3時間15分のフライト。

200117 エルカラファテ行きに搭乗

バスに乗って搭乗するパターン。
陽炎の立ち上る空港に並ぶ、様々な機体の横を通過して、我らが期待に到着。暑いよ~、早く乗ろうよ。

200117 バルディス半島

世界遺産バルディス半島。野生動物の宝庫。
前回はバスで通過してしまったが(「やっちまったよ、こんなところで。」)、自称ペンギン評論家としては、今回はぜひ訪ねたい。

200117 パタゴニア砂漠

飛行機は、海岸線を離れ内陸に向かう。パタゴニア砂漠と呼ばれる、荒涼とした大地が続く。アンデス山脈の風下にあたるこの地域では、湿った空気はアンデス山脈に遮られ、雨が少なく乾燥し、常に強風が吹き荒れている。
川か、あるいは水の流れた痕跡と思われるものが幾筋も延び、すり鉢状の地形や、塩湖のような白い円い地形など、不思議な光景が広がっている。火星ってきっとこんなところと思わせる。

写真の川のようなところからは、水か砂埃かわからないが、強風にあおられた何かが、煙のように空に舞い上がっている。

200117 エルカラファテ空港に到着

機体は、降下するにつれて風にあおられ、右に左にと揺れたが、無事にエル・カラファテ空港に到着。
外に出ると、ゴーゴーと唸りをあげるすごい風。予想はしていたが、さすが、世界で一番風が強いと言われるパタゴニア。

200117 エルカラファテ バゲッジクレーム

飛行機から積み下ろされる荷物を待つ。今回は、フィッツロイでキャンプをしたり、盛夏のバルディス半島に行ったりするつもりなので、何かと荷物が多い。
荷物のターンテーブルの横に、旅行会社のカウンターがある。さすが、観光都市、エル・カラファテ。

まず、ロビーに出ると、そこにも旅行会社のカウンターがある。バスを予約していたLengasのカウンターで一声かける。そして、空港のキオスク(売店)で、酒(ワイン)と食料(パンとビスケット)を調達。
腹減ったな~。
ちょうど昼時なので、フードコートでハンバーガーとグラスワインを注文。ところが、20分たっても来ない。そうこうするうちに、Lengasの係員がやってきて、バスがきたからはよ乗れ、と言う。え~、まだ10分あるでしょ~。ハンバーガーも来てないし、と言ったが聞いてくれない。泣く泣く、ワゴンバスに乗って、本日の目的地、エル・チャルテンを目指して出発。

200117 パタゴニア砂漠の景色

機上から見た、パタゴニア砂漠を地上から見るとこうなる。車内は、強風が車にあたるゴウゴウという音がうるさいくらいだ。

エル・カラファテ空港は当然、エル・カラファテの街に近く、ほとんどの人は空港からエルカラファテに行く。だが、今日は、空港から直接、フィッツロイの登山基地、エル・チャルテンにバスで向かう。また3時間乗るんだよ。

次回に続く)

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