ペルーレイルでクスコへ~ペルーの旅(11)
5/1 マチュピチュ村~マチュピチュ~クスコ
(前回の続き)
マチュピチュ村に戻ってきた。
昨日、真っ暗な中、宿を探してウロウロした、マチュピチュ村の中心アルマス広場。
昨日の夕食は大外れだったので、満を持して、この村で一番うまいと言うレストランへ行く。アルマス広場からちょっと外れたところにある”Indio Feliz”だ。フランス人のオーナーシェフがやっているお店。
鶏むね肉のロースト、マディラソース添え。
うまい。めちゃくちゃうまい。地場の食材を使った創作フレンチ。
いやいや、高いけど、ボリュームもあるし、納得、満足。
相棒が頼んだマスのセビッチェも、肉厚のマスの半身をそのまま使ってあって、まるでステーキのよう。マスをしっかりと味わえる一品だった。
アルマス広場のインカ皇帝・パチャクティ(在位1438年-1471年)の像。彼は、クスコの一小国を南米を支配するインカ帝国へと押し上げた男だ。マチュピチュは、彼の時代につくられたと言われている。
預けていた荷物を取りに宿に戻る。
街の中心からは、山に向かって狭い階段の道がいくつも通っている。この辺りがgoogle先生がいい加減なので、昨日迷子になってしまったのだった。
街中の通りのすぐわきを列車が通る。もちろん踏切なんてない。
それにしても、街の後ろにそびえる岩壁がすごいな。あれが剥がれて落ちてくるなんてことはないのかな。
グワッ、グワッ、グワッ、げろげろげろげろ、グワッ、グワッ、グワッ。
ゴミは分別しましょう。
午後はペルートレイルでクスコに向かう。
なぜかマチュピチュ駅は市場の中にある。標識はあるが、駅は一体どこだ...
駅は...あった、あんなところに。市場のトタン屋根の上に辛うじて駅名のパネルを発見。
駅の列車の運行掲示板には乗るべき列車の案内が出ていない。
でも、なんかアナウンスがあって、みんなぞろぞろホームに入っていくので、ついていく。そして無事乗車。定刻出発。
南米ではすべてがこんな感じ。
手荷物は5kgまでとの制限があるようだが、特にチェックはされなかった。
列車はウルバンバ川に沿って、深い谷底を行く。
途中の駅で停車。でも誰も降りない。列車のすれ違いのための下車できない駅なのかも。でも、トンネル内歩行禁止の英語の看板が立っている。
谷はさまざまに姿を変える。
時には、列車は広い河岸段丘の上を走り、展望が開ける。
稜線に氷河のある山が見える。この辺りには、Nevado Veronicaなど6000m近い山がいくつもある。
列車は街に入っていく。オリャンタイタンボかな。
滔々と流れるウルバンバ川を渡る。
ウルバンバ川は、マチュピチュのあたりでは白波立つ激流だったが、上流のクスコが近づくにつれて、穏やかになってきた。
ペルートレイルのビスタドームという天井に窓がある車両に乗っている。天井の窓から空でも見るんかいな?と思っていたが、線路の両側に切り立つ崖があまりにも高く険しいので、天井の窓から崖が見える。
午後7時過ぎ、終点のクスコに到着。正確に言うと、クスコではなく、クスコの町はずれにあるポロイ駅に到着。ここからクスコ市街へは、タクシーで15分ほど。
駅をでると、待ち構えていたタクシーの運ちゃんに取り込まれる。
30ソル、とか言うから、ムイ、カロ(高い)と言うとすぐに25ソルになる。25ソルだって!と大声で言うと、別のドライバーから、20ソル、との声が。これに決まり。
ここのドライバーたちは、カルテルを結んでいない。一律25ソルとかしたほうが、みんな幸せだろうに。
ホテルの名前を告げると、無線でオペレータに場所を確認し、混雑するクスコ市内を横切り、アルマス広場わきを通ってホテルの正面まで行ってくれた。
さて、腹減った。まずは街の中心、アルマス広場に出よう。
3分もかからず、サントドミンゴ教会。
人通りもあり、それほど治安は悪そうではないが、速足で広場に向かう。
サントドミンゴ広場は夜でも賑やか。広場の西側にはレストランが並び、メニューを持った客引きがウロウロしている。そのうちの一つ、ペルー料理の”La Estancia Andina Rest. Grill”に入る。
肉が食べたくて、頼んだのはリャマの串焼き。脂が少なくて、赤身の牛肉の炭火焼のような感じ。噛み応えあり。肉々しい。
付け合わせは、定番の黄色いジャガイモと玉ねぎスライス。
フォークソングの生演奏あり。コンドルは飛んでいくを聞きながら、クスコのビールを飲む。臨場感がたまらない。
あまり遅くならないうちに、退散、さっさと宿に戻る。
(次回に続く)
赤星山もおといこさんも地元で親しまれている山のようですね。調べてみたら行ってみた…