丹沢から山中湖へ走り抜ける~西丹沢・甲相国境(1)

11/23 西丹沢ビジターセンター~畦ヶ丸~菰釣山~高指山~山中湖石割の湯

秋も深まり、丹沢の紅葉も美しいであろう。

そうだ、ずっと気になっていた西丹沢の甲相国境尾根を縦走しよう。甲相国境尾根は、山梨県と神奈川県の県境となっている稜線で、だいたい大室山から三国山までということらしい。だいたい丹沢から富士五湖までだ。
とりあえず、アクセスしやすい畦ヶ丸から登って、山中湖を目指そう。

181123 西丹沢ビジターセンター

新松田からの富士急湘南バスの始発バスで、終点の西丹沢ビジターセンターへ。始発バスに乗るには、早朝4時半くらいに起きて家を出なければいけないので嫌だ。でも、今日は長い一日になりそうなので仕方がない。

181123 畦ヶ丸登山口

西丹沢ビジターセンターから檜洞丸へは何回も登った(例えば「桜の檜洞丸」)が、ここから畦ヶ丸は初めてのルートだ。
ビジターセンターの裏手から、すぐに橋を渡る。風もなく陽射しが暖かい。しかし、橋の床には霜が降りており、ツルツル滑る。冬はもうそこまできているようだ。

181123 畦ヶ丸まではしばらくは沢沿いのゴーロ

しばらくは沢沿いのゴーロを行く。丸太橋を渡り、堰堤を越え、とても歩きにくい。走るなんてもってのほか。

181123 尾根道の始まり

本棚沢を左に分けると、やっと登山道らしい尾根道が始まる。
紅葉がきれいだ。しかし、紅葉エリアはすぐに終わって、常緑樹のエリアになる。たしか、丹沢三峰の尾根道も同じような感じだったと記憶している。

181123 善六のタワを越えると展望が良くなる

善六のタワを越えると展望が開ける。
沢沿いの道では何パーティーか追い抜いたが、尾根道に入ってからは一人旅。静寂の山を楽しむ。

181123 畦ヶ丸は近い

畦ヶ丸が近づくと、ぶなの広い尾根になる。いいね~、これが丹沢だよ。

181123 苔は元気

空気はカラッカラに乾いているが、苔は青々しく元気。これも森の豊かさか。

181123 畦ヶ丸山頂

10:19、畦ヶ丸山頂に到着。山頂にはなにもない。展望もあまり良くない。
静かだ...、いや、小さく飛行機の音は聞こえている...。少し休んで、ピーナツチョコを食べる。

181123 畦ヶ丸避難小屋

山頂のすぐ横には立派な避難小屋がある。

避難小屋からルートを北に取り、国境稜線に向けて細い尾根を下る。

181123 畦ヶ丸の先から富士山

木々の間から見事な富士山が見える。塔ノ岳や丹沢山など東丹沢から見る富士山よりだいぶ大きい。
今日は、どんどん大きくなる富士山を見ることができるはずだ。

181123 モロクボ沢ノ頭近辺の甲相国境尾根

モロクボ沢ノ頭で甲相国境尾根に合流。
相変わらず細い尾根が続く。ブナの広い尾根は丹沢らしいが、崩れかけた細い尾根もまた丹沢らしい。
モロクボ沢ノ頭では、大きなザックを背負った男女が休憩していた。丹沢の完全縦走をするのだろうか

181123 城ヶ尾峠

城ヶ尾峠。ここから善ノ木方面へエスケープすることができる。

この甲相国境尾根がずっと気になっていたのに、ほったらかしていた理由の一つにエスケープのしにくさがある。
標高が低いので夏は暑く、それなのに冬は雪がある。
行くとしたら春か秋だ。一方、ここは短めのコースでも山と高原地図でのコースタイムは11時間を超える。そのため、特に日が短い秋の日帰りの場合は、万が一の場合のエスケープルートをしっかり考えておく必要がある。しかし、この善ノ木へのルートも含め、甲相国境尾根から道志に下りると公共交通機関がほとんどなく、難儀することになるのだ。

今日は、先月の小金沢連嶺の感触から、30km以内ならさっくり行けちゃうのではないかと思ってやってきた。

181123 城ヶ尾山山頂

城ヶ尾山山頂。ここも、あまり展望が良くない。
ここの稜線の山頂は、どれもこれも林の中の稜線のピョコ、といった風情だ。あまり展望が良くないうえに、道標がなければどの山頂もみな同じ山頂に見えてしまう。全く変わり映えしない。

少し気温が下がってきたようだ。天気予報は、午後は冬型の気圧配置が強まると言っていた。ユニクロのバーゲンで買った、フードのついたペラペラのスウェットを羽織る。

次回に続く)

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