コンチャ・イ・トロのワイナリー見学(試飲)~チリの旅(25)
11/25 サンティアゴ~マイポ~サンティアゴ
(前回の続き)
ガイドさんからワイナリー見学のチケットを渡され、最終的な集合時間を申し付けられて、放流される。
同じバスに乗っていた皆さんは、スペイン語のツアーに行ってしまった。私は、英語のツアーが始まるまで、ワインショップをふらふらして時間をつぶす。
時間になり、若い女性の英語ガイドさんに連れられて、5、6人の見学者と一緒に邸宅の門をくぐる。ワイナリー見学なので、蔵に連れていかれるのかと思っていたが、最初は、コンチャイトロの創業者が住んでいた邸宅とその庭園の見学だった。
今や世界有数のワインメーカーである、コンチャ・イ・トロ社は、1883 年、スペインの貴族コンチャ家のドン・メルチョー氏が始めた家族経営のワイナリーを起源とする。
英語ガイドさんは、なぜか片言の日本語が話せた。日本語を聞いたのは何日ぶりだろう。
絵にかいたようなブドウ畑。見渡す限りブドウ畑。
様々な種類のブドウが栽培されている。
これは、チリを代表する品種、カルメネーレ。このブドウから作られる赤ワインは、強いチョコやカカオの香りがする、個性的なワインだ。ワインだけで楽しめる面白いワインだ。
ジャーン、お待たせしました、ワインの試飲の時間です。みんな笑顔。
各自にグラスが配られ、説明を聞きながらテイスティング。
コンチャ・イ・トロとチリに乾杯!
ブドウ畑のあとはワイン蔵の見学。
おそらく、工場の中にはステンレスタンクが並んでいるのだと思うが、見学するのは昔ながらの蔵。ひんやりと湿った空気は、果物の香りがする。ディアブロ(悪魔)の蔵というらしいが、なんでだか聞きもらしてしまった。
蔵を一通り見学して、3回ワインをテイスティングしてツアー終了。
ワインショップでワインを買おう、と思ったが…重たいのでやめる。かわりにコンチャ・イ・トロの銘が入ったソムリエナイフを買う。しっかりとした握りでズシリと重たいが、日本で売っている同じレベルのナイフの半額以下だ。
そして試飲で使ったグラスはくれるので、そのまま持ち帰る。先の写真の通り、ちょっとおしゃれなグラスで、ショップで300円くらいである。これはお土産用に欲しかったが、持ち帰るのが大変なのでやめる。
バスに乗り込み、来た道をサンティアゴへと戻る。
宿ではなく、手前のグラン・トーレ・サンティアゴでバスを下ろしてもらう。グラン・トーレ・サンティアゴは南米で一番高いビル。その屋上にスカイ・コスタネラという展望台がある。
ちょうど夕暮れなので、沈む夕日を見よう。
入口が見つからない。太陽はどんどん低くなるのに…、と、このビルの入り口は隣のショッピングモールの地下1階にあった。そこからエレベータで屋上へ。
61階と屋上が展望台になっている。屋上といっても、大きな窓に囲まれ61階とつくりはほとんど変わらない。ただ頭上を見ると天井がないので屋上だとわかる。
サンクリストバルの丘にゆっくりと沈む夕日を、じっと見つめる。
明日、チリを離れ、日本に戻る。2週間の旅もうじき終わる。駆け足であっという間だったけど、でも長かった気もする。モアイを見たのが昔のことのように感じる。
旅が終われば、すぐに新しい職場が待っている。次に旅ができるのは、いつになるのだろうか。
靄のかかったアンデスも、淡い夕日の色に染まる。
さて、夕食にするか。
ビルの隣のショッピングモール、コスタネラ・センターのレストランに入る。ちょっと高い。フードコートは安いのだが、GWの東名のSA並みに混んでいた。
まずはビール。このCRISTALは、名前のごとく、さっぱりとして切れがあり、日本のビールに似ている。つまらん。
ステーキ!チリでステーキかい!と突っ込みたくなるが、プエルトナタレスの最後の夜から、まともな牛肉を食べていないので、どうしても食べたかった。
味付けは、単純に塩コショウ。それがうまいんだな。
アウトドアショップや本屋をのぞいているうちに閉店の時間になった。
夜の街はあまりよろしくない。急いで宿に戻る。
宿に戻り、メールをチェックする。明日のアンデストレッキングのツアーは、人が集まらないので中止というメールが来ていた。
どうしよう…とりあえず寝よう。
(次回に続く)
赤星山もおといこさんも地元で親しまれている山のようですね。調べてみたら行ってみた…