ロス・クエルノスで高級テント泊~チリの旅(11)
11/17 プエルト・ナタレス~パイネ国立公園・プデート~パイネ・グランデ~ロス・クエルノス
(前回の続き)
足取りも軽く、湖岸の白く立ち枯れた木々の森を行く。
陽射しは強く、山の新雪の輝きが目に染みる。しかし、暑い。
森の中のイタリアーノのキャンプ場。ここなら、強風を心配せずにテントが張れる。
イタリアーノ・キャンプ場の管理小屋。テントを張る人はここで受付をする。もちろん予約制。
ザックがたくさん放置されているのは、みんなここに荷物を置いてフランセス谷を往復するのだろう。
私も当初は行くつもりだったのだが…
ちょっとフランセス谷の道へ入り、パイネグランデで教えてもらったビューポイントへ。
突然森が開け、眼前に氷河が現れる。おーすげー、フランセス氷河に、たぶんパイネ・グランデ山(3050m)。登りたいな~。
稜線には激しく雪煙が立ち、猛烈な風が吹いていることがうかがえる。
さすが、パタゴニア。
パイネグランデ山の反対側の山、おそらくクエルノス山、は、対照的にのどかな感じ。
道が消え、湖の小石の浜に沿って歩く。
ガラガラと小石を転がす波の音を聞きながら、ザクザク足音をさせて歩く。
それにしても暑い~。熱せられた小石の上を歩くのは、修行のようだ。
上のほうから沢の音が聞こえる。顔を上げると滝が見えた。
湖側と反対側は屏風のような岩壁が続いているが、そこを割って大きな滝が落ちている。
なんかすごい景色だ。映画のセットのようだ。
ほぼ同じ大きさの2つの岩峰が並んでおり、その谷間というか割れ目というか、そこから物凄い勢いで大量の水が落ちている。ここからかなり距離があると思われるが、すぐそこにあるかのような滝の音が聞こえる。
あの滝の上の谷間には、どんな景色が広がっているのだろうか。岩壁に挟まれた氷河湖があるのだろうか?それとも、日も当たらず融けることのない氷で埋め尽くされているのだろうか?
16時、ロス・クエルノスのキャンプ場に到着。ゆっくり歩いたつもりだが、やっぱり早く着いてしまった。
日没が遅いことを考えれば、走ればフランセス谷にも行けたな。
これが、一泊1万円以上の高級テント。そもそも2人用のようだ。
テントマットとシュラフ完備。
中はきちんと掃除されていてきれい。
一泊1万円の宿泊プランは、夕食、朝食、弁当付き(テントで自炊禁止)。
フルコースだが、味はいまいち…
向いに座ったスペインから来たという初老のご婦人と話をしながら食事をする。お互い、下手な英語でちょうどいい。
イースター島はアメリカ人が多かったが、ここはヨーロッパ人も多い。
テントに戻ると、入口をちゃんと閉めていなかったので、テントの中を虫がパタパタ、ブンブン飛び回っている。
なんとか追いだし、疲れ果てて寝る。
(次回に続く)
赤星山もおといこさんも地元で親しまれている山のようですね。調べてみたら行ってみた…