行者小屋の餃子ラーメン~八ヶ岳・硫黄岳(2)
7/30 硫黄岳山荘~硫黄岳~赤岳鉱泉~行者小屋~美濃戸口
(前回の続き)
日の出前に出発するつもりで4時起床。
激しい雨音で夜中に目が覚めたが、下界の暑さを忘れ、快適に眠ることができた。
そして、窓から外を見るまでもなく、外はザーザー降りの雨だった。
今回のメンバーには、初心者も70歳近い超ベテランもいるので、この雨の中、横岳の岩場を通過するのは、ちょっと怖い。リーダーと相談して、赤岳までの縦走を断念して、来た道を戻り下山することとした。
出発を遅らせたので、食べて損はないという硫黄岳山荘のカレーを朝食にする。一見、何の変哲もないカレーだが、とてもマイルド、そして豚バラが入っていて肉肉しくておいしい。
6時半、霧雨の中を出発。テンション下がる。しかし、寒くはなく風もないのが唯一の救い。
硫黄岳山荘の横の駒草神社に下山の安全を祈願する。
砂礫が雨に濡れて黒くなっているので、駒草のピンクがよく目立つ。
硫黄岳山頂は、完全にガスの中で視界10m程度。ガレた平坦で広い山頂からは、下山する登山道は見えない。よい機会なので、メンバーにコンパスの使い方の講習をする。
赤岳鉱泉に到着。
稜線はガスの中で、大同心、小同心は全く見えず。それでも、次々と登山者が登ってくる。
赤岳鉱泉の売店に見覚えのある手拭いがかかっている。そうだ、この手ぬぐいはうん十年前(?)、岳人の正月の山小屋の特集の取材で泊まった時に、タダでもらったはずだ。どこへしまい込んでしまったのだろうか。
時間に余裕があるので、行者小屋に立ち寄って下山することにした。赤岳鉱泉から行者小屋への道の階段には、一段一段、マムートのプレートが貼ってあった。
途中、中山乗越で、5、6人のツアー登山者とすれ違った。そのガイドさんとちょっと立ち話をしたのだが、このガイドさん、どこかで会ったことがある。話をしながらずっと、誰だっけな~、と考えていたが、思い出せなかった。
ガイドさんと別れ、歩き始めて突然思い出した。レスキュー講習会で何回かお世話になった講師さんだ。何年もごぶさたしていたので、すっかり忘れていた。ごめんなさい。
行者小屋に到着。雨が降ってきたので雨宿りがてら休憩。
行者小屋の行者ラーメンを注文する。おお、水餃子が入っている。ぎょうじゃ小屋のぎょうざラーメンだ。
台湾の屋台の水餃子を思わせるモチモチの餃子がうまい。
さて、腹ごしらえもしたし、下りるとするか。
ギンリョウソウかな。丹沢のものとちょっと違う気がする。
美濃戸は近い。夏合宿ももうすぐ終了。
夜行バスでやってきて、薄暗いうちに登り始め、ずっとガスの中で、景色も大同・小同心も見えず、下山しても八ヶ岳は雲の中で全く見えない。
今回参加のメンバーは、終始、森の中を歩いて山小屋をめぐっただけで、結局、初めて登った八ヶ岳がどんな山なのか、全くわからぬままだった。
なんだか不憫である。
(八ヶ岳・硫黄岳 完)
赤星山もおといこさんも地元で親しまれている山のようですね。調べてみたら行ってみた…