オークランドに到着、テントに注意!~ニュージーランド、ルートバーン・トラック(2)
11/20 オークランド~クイーンズタウン
(前回の続き)
真夜中に目が覚める。外の景色を見るためにシャッターを開けようと…シャッターがない! そうだ、B787は、窓にシャッターがなく、夜間は液晶で窓を暗くしているのだ。
景色が見えない…。がっかりして再び眠りにつく。
8時半に起こされて朝食。後部座席の悲しいさがか、食事の選択の余地はなく、焼いたんだか蒸したんだかよく分からない鮭を食べる。
昨晩はなんとなく寝苦しく、4時間くらいしか寝ていない。首が痛い。やっぱり787はシートがよろしくないなぁ。
牧草地が広がる細長い半島が延びている。ニュージーランド北島から北西に伸びるノースランド。ついにNZ(ニュージーランド)に戻ってきた。I shall return!と誓ったときからとても長い年月が経ってしまった。
土砂降りのオークランド国際空港に着陸。
入国の荷物検査のためにザックをX線スキャナにかける。見事にひっかかる。
検査官:「テント持ってる?」
惰性人:「Yes」
検査官:「広げて見せて」
惰性人:「…Yes」
ザックの一番下にしまってあるテントを引っ張り出して広げる。ザックに詰めたあった荷物がそこらへんに散らかってお店屋状態。検査官は、テントを手にとって表に裏にまじまじとチェックする。そしてポールも。
検査官:「OK」
無事、解放された。ゴシゴシ洗っておいてよかった。農業国NZには、土のついたテントは持ち込めない。
なんとか入国。ん?、NZに来たと思ったが、ここは中国か?右や左に中国語が飛び交う。
ゲートを出てすぐ左にあるボーダーフォンのショップでSimを買う(3G 50$)。タブレットへの取り付けから設定まで全部やってもらう。これでネットにつながった。
国際線ターミナルで国内線のチェックインをしてザックをあずけ、国内線ターミナルまでたっぷり10分歩く。そして昼食。
国際線ターミナルのフードコートはガラガラだったが、国内線ターミナルのフードコートは混雑していた。どの店もサンドイッチを売っている。が、あえてベジタブルパスタ&チキン・シーザーサラダ、コーヒー。まあまあおいしいけど、高い。合わせて20$(ざっくり1600円)。高すぎる!!前回来たときより物価が3倍くらいになっている。
手荷物検査を受けて(前回来たときは国内線はノーチェックだった)、出発ゲートへ。先ほどの土砂降りとは打って変わって強い日差しが照ってきた。
この小さい飛行機で南島のクイーンズタウンに向かう。
オークランドからクイーンズタウンまでは、南島を南北に貫くサザンアルプスに沿って飛ぶ。その景色を見るため、500円余計に払って左側の席を予約しておいた。
雲の切れ間から真っ白な氷河が見える。タスマン氷河だ。
NZには、最高峰のマウントクック3724mを筆頭に3000m峰が20座弱ある。山の標高は日本アルプスと大して変わらないが、氷河の規模は比べ物にならないほど大きい。
機体は大きく左に旋回する。槍穂のような鋭いリッジを持つ山々が波のように並んでいる。その山並みにはさまれた青い湖が見えてきた。ワカティプ湖。その湖畔にクイーンズタウンの街がある。
前回はクイーンズタウン空港に向けて雪山の間を下りていった。しかし、今は初夏。前回と違って、緑の山と絨毯のように地面を覆う黄色い花が見える。しかし、強風にあおられ、機体が左右に揺れるのは前回と一緒だ。
そして、飛行機は無事、クインーンズタウン国際空港に着陸した。
(次回に続く)
赤星山もおといこさんも地元で親しまれている山のようですね。調べてみたら行ってみた…