鍋割山で鍋焼きうどんを~丹沢・塔ノ岳から鍋割山
12/12 大倉~塔ノ岳~鍋割山~大倉
ひと月前に計画したものの、一週間予報はずっと雨。半ば中止とあきらめていたが、奇跡的に前日の天気予報が晴れに転換。物事はぎりぎりまであきらめてはいかんね。
今日は大倉から大倉尾根、通称バカ尾根を登って塔ノ岳へ、そして鍋割山を経由して大倉に戻る、特に難所もない丹沢スタンダードコース。
しかし、難所はここ、大倉にたどり着くことだった。メンバーを乗せた自家用車が大倉に向かう途中、バッテリーの警告灯が点灯、そしてカーステレオがダウンし、パワーウインドウも閉まらず、ついには、走っている途中でスピードメータも含めた全てのメータが落ちた。恐怖のあまり最寄の駐車場に停めたところ、車のエンジンは二度とかかることがなかった…。気を取り直して?車を放置して大倉に歩いて向かった…車の窓を開けたまま…。
丹沢の山のふもとはちょうど紅葉の盛り。しかし、今日は12月とは思えぬほど暑く、登り始めるとすぐに汗だくになる。それでも、みんな、楽しげに歩いている。
乗り捨てた車の持ち主を除いては。
この大倉尾根の登山道の特徴の一つは、延々と続く階段。なので、私はこのルートを登山道とは言わずに、遊歩道と呼んでいる。
今回のメンバーは、先日の檜洞丸とほぼ同じ山ガールたち。西丹沢自然園から檜洞丸山頂へのルートと、この大倉から塔ノ岳山頂へのルートは、標高差はほぼ同じ。こちらのほうが水平距離が長い分、やや緩やか。メンバーにどっちがつらい?と聞いたら、このどこまでも続く階段のほうが嫌だ、とのこと。同感。
花立まで来ると、今日の第1目的地、塔ノ岳山頂が見える。階段にうんざりしているメンバーの表情が明るくなる。山頂直下の階段が見えないふりをして、「ほら、もうちょっと、がんばろー」と、メンバーを励ます。
ついに塔ノ岳山頂に到着。
頂上では若干風は冷たいが、12月としてはまずまずの穏やかな天気。朝方に山々を覆っていた雲もすっかり消えて、遠く雪を戴いた北岳まで見える。
残念なことに、メンバーが会いたがっていた塔ノ岳のぬし(ここに写真あり)は不在であった。
塔ノ岳から今日の第2目的地、鍋焼きうどん、いや、鍋割山に向かう。塔ノ岳から鍋割山のへの縦走路は、ブナの森もきれいだし、展望もすばらしいし、本当にいいルートだ。
ついに、鍋焼きうどん、いや、鍋割山に到着。さっそく、鍋割山荘で鍋焼きうどんを注文。鍋割山には何回も来ているが、山荘が混雑していたり、時間がなかったりして、名物の鍋焼きうどんを食べたことがなかった。ついに夢がかなう。
具沢山でボリュームたっぷりの鍋焼きうどん。鍋割山からの絶景を眺めながらおいしく頂いた。
おなかがいっぱいになったところで山を下りる。時間は3時をすぎている。そして今日は4時半に日が沈む。冬の弱々しい夕日に照らされ、山はすでにもの寂しい雰囲気につつまれている。林道はヘッドライトで歩くのは想定内、でも早く帰りたい。鍋焼きうどんパワーでポンポンと登山道を駆け下る。
赤星山もおといこさんも地元で親しまれている山のようですね。調べてみたら行ってみた…