燕岳から下山~槍穂縦走(6)
9/23 大天井荘~燕岳~中房温泉
(前回の続き)
今日は燕岳から中房温泉に下山予定。3連休の最終日で帰京のための交通機関もは混みそうだ。そこで、なるべく早く下山するためにまだ闇に包まれた4時に早立ちする。風は弱いが、空気は冷たく、ぱさぱさと手足にふれる潅木の夜露も冷たい。
5時をすぎるとだんだん明るくなってくる。日が昇る前の茜色の光に染められた槍ヶ岳が美しい。
雲に隠れて日の出は見えなかった。朝日の赤×紅葉の紅で山肌は燃えるようだ。
6:10燕山荘到着。小屋の前は槍ヶ岳山荘に負けぬほどの人ごみ。小屋の前に荷物を置いて燕岳を向かうが、行く手にはあちらこちらに渋滞が見える…
登山道の混雑を掻き分けながら進むが、あるところで人の列が詰って動かなくなった。どうしたんだ?と思ったら雷鳥がいて、みんな写真を撮っていた。
燕岳と言って思い浮かぶのは、やっぱり、風化した花崗岩の自然のオブジェだ。
混雑する道をなんとか燕山頂に到着。それにしても登山者のマナーが悪すぎるように思う。我が物顔に歩く30人近いツアー客や、登山道の真ん中で立ち話をしている人、逆に登山道から離れてコマクサを踏みつけている人…。燕岳は北アの中では気軽に登れるけど、それでも山は公園と違うんだぞ!と言いたい。
山は晴れ渡り、下界は雲海の下。
喧騒の燕岳を後に、中房温泉に向けて合戦尾根を下る。秋晴れのこんなに美しい山を急いで下るのはちょっともったいない。ちょくちょく振り返りながら、でもやっぱり急いで山を下る。
8:45、中房温泉の登山口到着。燕山荘から1時間かからなかった。こんなに近かったかな?早い時間だけど温泉はやってるかな…?よかった、立ち寄り湯「湯原の湯」はもう開いていた。源泉掛流しのやわらかなお湯で、4日間の汗を流す。
(槍穂縦走・完)
赤星山もおといこさんも地元で親しまれている山のようですね。調べてみたら行ってみた…