紅葉の東鎌尾根~槍穂縦走(5)
9/22 殺生ヒュッテ~西岳~大天井荘
(前回の続き)
小屋の前に荷物を置いて西岳に登る。穂高を縦走しているときには紅葉はまだだな~、と思っていたが、ここから眺める東鎌尾根と北鎌尾根の紅葉はなかなかのもの。う~ん、こんなに天気もよく、紅葉もきれいなら北鎌に行けばよかったかな…。
山頂で昨日歩いたルートを振り返る。
ヒュッテ西岳も紅葉に囲まれている。
西岳の山頂からは穂高連峰から槍ヶ岳が一望できる。
ナナカマドの実も秋色に色づいている。この実で色鮮やかな果実酒ができるそうだ。
西岳山頂でたっぷり休憩した後、眼前にそびえる大天井岳に向けて出発。登山者はいるが、槍ヶ岳のような喧騒はなく、静かな縦走が楽しめる。
ご存知、チングルマ。
これは和製ブルーベリー、クロマメノ木。森林限界線上の砂地を覆うように、どこまでもびっしりと茂っていて、無数の実をつけている。ブルーベリー畑だ。
野生のクロマメノ木は、木によって当たりはずれが大きく、甘さがぜんぜん違う。
やや単調な尾根をたらたらと歩き、途中で北鎌に行くための貧乏沢の下降点を確認し、大天井ヒュッテに到着。現在11時、今日のサイト場の大天井荘はもう目と鼻の先で、この斜面を登るだけ。早く着きすぎた…。でも雲行きがなんか怪しいからいいかな。
ちんたらちんたら登ったが、12時には大天井荘についてしまった。ツアー客も多く、槍ヶ岳山荘に負けないほどの喧騒。さすが、表銀座の中心部。
早く着いてしまって、やることがないので大天井荘で昼食を食べる。生野菜ののった冷やし中華がうまい。さらに、相棒の食べているカレーがうまそうだったので、カレーも食べる。そしてビールも飲む。満足。大天井荘は食事もうまいし、小屋も清潔、従業員も親切丁寧でとてもいい小屋だと思う。
午後は天気がちょっと下り坂で、断続的にガスに覆われ、夕日は見えなかった。しかし、オレンジ色に染まるガスもまた一興、と水割りを手に夕暮れの景色を眺める。
(次回に続く)
赤星山もおといこさんも地元で親しまれている山のようですね。調べてみたら行ってみた…