春菊とデジカメの色表現

春菊は冬でも収穫できる、ベランダ菜園になくてはならない野菜だ。伸びた分だけ収穫すれば脇芽がでてきて、またそれを収穫できる。そうするとまた脇芽が出てきて、またそれを収穫する。そうするとまた脇芽が出てきて…永遠に収穫できる。

なんてことはない。

脇芽はもとの茎の半分くらいの太さしかないので、収穫すればするほどどんどん細くなって、ひょろひょろの芝生?みたいになってしまう。

ここ数日の暖かさで、我が家の春菊は猛烈な勢いで伸び、毎日のように収穫していたら細いツンツクした芽の集合体になってしまった。面白いのでデジカメで撮って見た。

同じ春菊

この写真は同じ春菊の2枚の写真を左右に並べてある。撮った角度が違うだけで、真ん中に写っている春菊は同じものだ。明るさをあわせて、若干シャープネスをあげているが、そのほかは何もいじっていない。何かお気付きだろうか?

そう、色がぜんぜん違う。

右の写真は、緑が明るい。左の写真はややマゼンダがのっていて緑に深みがある。同じ条件で同じデジカメで写しても色がぜんぜん違ってしまうのだ。

多くのコンパクトデジカメ、そしてデジイチのオートのモードでは、カメラが勝手に最適な色表現を判断する。もちろん、だいたい正しくて便利な機能だが、この写真のようにカメラの判断が狂うことも往々にしてある。おそらく背景の白い壁が影響している。

私がコンデジでもRAWで撮影するのは、色をデジカメに任せず自分で判断したいからだ。自分のイメージどおりの表現をしたい人は、ズームや画素数に惑わされず、こういった基準でデジカメを選ぶことをお勧めする。

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