メコン川の風に吹かれて~ベトナムの旅(6)
11/18 ホーチミン~ヴィンチャン寺~メコン川~ホーチミン~日本
(前回の続き)
今日はベトナム弾丸旅行の最終日。しかし、ベトナムを発つのは23:55の飛行機。まだまだ時間はたっぷりある。
荷物をまとめ7時にチェックアウト。そのままフロントに荷物を預けて、とりあえず腹ごしらえ。あった!やっとバイン・セオにありついた。たぶんベトナムを代表する料理の一つで、日本で言えばお好み焼き。ちょっとゆるめの生地を薄く焼き、もやしや豚肉、海老などをたっぷりはさんで、ヌクマムをつけて食べる。うまいに決まってる!
今日は夜に帰国することだし、ホーチミンからのお手軽な1日ツアーに参加する。TNK&APTトラベルの「メコンデルタ・1日ツアー」。日本語の看板が出ていたので、何の気なしに29ドル払って日本語ツアー申し込んだのだが、後で聞いたら英語ツアーは11ドル。英語ツアーにすればよかった!と思った。英語ツアー参加者と日本語ツアー参加者が同じバスに乗り込んで、前半分が英語ツアー、後半分が日本語ツアーになっていた。で、いざ両方のガイドさんの話を聞いていると、英語ツアーのガイドさんは目的地の話しかしないが、日本語ツアーのガイドさんは、ベトナム料理やベトナム語など、ベトナム文化の話をいろいろしてくれて、質問にも答えてくれる。まあ、29ドルの価値はあるかな。
ホーチミンからメコン川河岸の町、ミトーへ向かう。途中の道路はよく整備されていて、これは日本の援助によるものだと日本語ガイドさんも英語ガイドさんも説明する。そして、走っているバイクは韓国製、中国製もあるが、日本製がいちばんいいと、やっぱり日本語ガイドさんも英語ガイドさんも話している。英語ガイドさん、欧米人や中国人に日本の宣伝をしてくれてありがとう。
それにしても暑い。青い空にぽっかり浮かぶ白い雲。日本の夏のようだ。
第一の目的地に到着。1849年に開かれた由緒正しきヴィンチャン寺。このあたりの中心的なお寺で僧侶の学校があり、お祭りの日には近隣の町からたくさんのお坊さんが来るという。南国的な明るいお寺。それにしても、あの巨大な笑う菩薩像は一体なに…?
巨大菩薩像はちょっとヘンだが、中に入れば荘厳な雰囲気。木彫りの彫刻が施された祭壇に仏像が並ぶ。
やっぱり何か違う…
さて、いよいよお目当てのメコンクルーズ。しずかなミトーの町も、この船着場は観光客でごった返している。
ボンボン鳴るエンジンがついたこんな木造船。船首にかつてメコン川にいたワニよけの目玉が描かれている。ちなみに漁船には目玉を描かない。なぜならワニといっしょに魚も逃げてしまうから。

ボボボ、とエンジン音を立てながら出発。
ここの川幅は4kmほど、対岸の町が小さく見える。吹き渡る川風が心地よい。でも排気ガスがちょっとけむい。と、向こうから川の上を茶色い山がだんだんこちらに近づいてくる…?砂を満載した船だった。
中州にある椰子の茂る島に沿って川を遡る。川の水は茶色いがこれは砂の色で、水そのものはとてもきれいだとのこと。確かにゴミひとつ、油膜ひとつなく、強い日差しににキラキラと輝いている。
島のひとつに上陸。と、レストランでランチだった。ツアーは昼食込みで何が出てくるかと思ったら、ミトーの名物「カー・タイ・トゥオン」(象耳魚の唐揚げ)だ!身をほぐしてライスペーパーでくるんで食べる。もぎゅもぎゅ。う~ん、まずくはない。淡白な白身。鯛に似てないとも言えないこともない…。でも私だったら中華風の唐揚げにして、椎茸や葱の入った甘酢あんをかけて食べたい。
ランチを済ませ再びボートへ。なんかふつーに日本人ばかりで日本にいるみたいだ。日本語ツアーなので当たり前なのだが、参加している皆さん、服装もふつーに日本と同じだし(私は作業服)、鞄もふつーだし(私はぼろいデイバック)、靴もふつーだ(私はサンダル、靴擦れがひどくて指にガムテープを巻いている)。旅先でバックパッカーじゃない日本人と話をするのって、私にとって新鮮な体験。仕事でヴェトナムに来ているというビジネスマンに話を聞いたら、やっぱりバイクタクシーや怪しいおねえさんによく声をかけられるそうだ。ひと目で日本人だとわかるのだろう。

そしてなぜかここでニシキヘビと戯れる。いたっておとなしく、首に巻かれたり、ひっぱり上げられたりされるがまま。週に鶏1匹食べれればそれで満足だそうだ。

手漕ぎボートに乗る。細い水路をおばちゃんが、そして私もえっちらこっちら漕いで遡るが、汗だくになりすぐに挫折する。後から来たモーター付きボートに引いてもらう。
川幅はどんどん狭まる。迫り来る両岸はうっそうと茂る椰子の森。なかなかいい雰囲気。

村はずれでバスに乗り込み、全長8kmのラックミエウ橋でメコン川を渡る。流れているか、いないか分からないほどのゆったりした流れの川を、たくさんの船が行き来していた。夕暮れ色に染まる川を眺めつつホーチミンへの帰途に着く。
ホテルのあるブイビエン通りに戻ってきた。腹減った~。手招きをする屋台にふらふら~っと吸い込まれる。



(ベトナムの旅・完)
はじめまして。韓国の釜山に近い田舎町からコメント書かせていただいています。
私海外旅行が好きです。今、夫婦で裏山を登り始めてから<登山>にはまった超ビギナーの夫婦です。もう幾つか韓国100名山にも登ることができました。
ベトナムには、夫婦で<一度生きたいね>と話し合ってたので、貴方の記録が大変参考になります。食べ物もおいしそうですね。
私、何でも食べるの好きで料理も得意です。
今、私のブログで<ロール寿司>紹介しています。
アメリカで寿司店で<見習い寿司マン>してました。
お時間ある時私のブログ一度のぞいてもらえると嬉です。
突然ですみませんでした。
金海のおじさん、はじめまして
ブログ読んでいただいてありがとうございます。
韓国の山ですか~。
私はかなり前にソラクサンに登ったことがあるだけです。
ソクチョで英語が全く通じず、たどたどしい韓国語でえらい苦労した思い出があります…
パインセオ見た目も美味しそうです。
ボートクルーズの風景、やっぱり熱帯雨林を感じさせますね。ホーチミン弾丸ツアー、お疲れ様でした。
ベトナムツアー楽しかったです!
あとになればなるほど、筆がのってきましたね。(笑)
バインセオたべたい。日本の技術を評価してくれているのは感動しました。
海外ツアー記また楽しみにしてます!
Takeshiさん、こんばんは
バインセオおいしいですよ。
ただ、ホーチミンで一番のバインセオの店に行く時間がなかったのが心のこりです。
次回の宿題です。
てつさん、こんばんは
メコンツアーのガイドさんからたくさん話を聞いたので、なにを書くか迷いました。
バイクの話にも落ちがあって、「日本製はいい、でも高くて買えない」とのことでした。。。
お久しぶりです◎
ベトナム続き、続き…と訪ねてきたら、まあぁ!可愛いバーミーズパイソンかな、可愛いです朝からテンション上がります
菩薩さまの後光は電飾…?
ハデなような、斬新なような、カラフルですね
あ、名前が「桃苺」→「碧苺」に変わりました←どーでもいry
碧苺さん、こんにちは
ベトナム南部は蛇が多いそうです。
蛇採りなる職業もあって、市場に行くと天然物?の蛇を売っているそうです。
おかゆに入れるのがポピュラーだそうです…
特にコブラがおいしいとか…