サイゴン駅から統一鉄道夜汽車の旅~ベトナムの旅(2)
11/14 ホーチミン市(サイゴン駅)~(フエ駅)
(前回の続き)
静かなホテルを出れは、そこは絶えることなくクラクションが鳴り響き、信号もお構いなしの途切れることないバイクの海。今日はサイゴン駅まで歩いてゆくだけ。4キロ弱、ざっと1時間と見積もって歩き始める。しかし、歩道は屋台が占領しているだけでなく、渋滞を避けたバイクが走り抜けてゆく。危ないので車道に避けると逆走してきたバイクにぶつかりそうになる。そしてほとんど信号はない。バイクの海を「当たらないでくれ~!」と祈りながらゆっくり横断するしかない。かなり時間がかかりそうだ。
9月23日公園。公園内はバイクが走っていない。思わず公園内に退避して一息つく。巨木の緑に覆われた公園内は涼やかな風が吹き、クラクションの音も遠くに聞こえる。はあ、おちつくなあ。ベトナム人も同じ気持のようだ。ベンチに座っておしゃべりをしたり、体操をしている人がたくさんいる。
つかの間の休息ののち、またバイクの海を泳ぐ。数を数えながらいくつもの道を横切るが、自分の位置がわからなくなってくる。地球の歩き方の地図が大雑把で、通りの名前が省略されていることと、ロータリーがあるせいで斜めに交差してる道路が多く、方向を失いやすいせいだ。おまけにベトナム語の看板は何が書いてあるかわからない…。駅の横を通る「8月革命通り」を歩いているのは間違いない。しかし、駅はどこだ…私はどこ、ここは誰…?
駅の構内にローカルレストラン発見。ここに来るまでにもこんな感じの店を何軒も見かけた。腹も減ったしちょうどいい、入ろう。壁にメニューが張ってあった。”COM HEO”と”COM GA”と”PHO”はなんだかわかる。よし、”COM HEO”にしよう。「チョー トイ コムへオ!」と叫ぶ!…通じない。結局、指差してわかってもらう。
ベトナム第2食、コムへオ。豚肉ご飯。ご飯の上に甘じょっぱく煮た豚肉と、茹でた細切れ野菜がのっている。うまいかと聞かれれば、ためらうことなく「うまくない」と答える。米は普通の長粒米でプラスチックぽい香り。豚肉は味付けは悪くないが、硬い上に骨片が混じっていてうっかり噛むと「ガギッ」と歯が鳴る。5万ドン、ざっくり200円。
出発40分前に改札開始。中国と同じように各車両の入り口に車掌がいて、そこで改札をする。ホーチミン市は1976年のベトナム社会主義共和国成立に伴ってサイゴンから改名された。しかし、なぜかサイゴン駅は「サイゴン」のまま残った。ベトナムを縦断する統一鉄道はここサイゴン駅からホーチミン駅まで1700kmをおよそ30-40時間で結ぶ。当初の計画ではハノイまで行くつもりだったが、休みが短くなってしまったので途中のフエまで23時間の旅。
(次回に続く)
参考
- ホテル
- LAC VIEN HOTEL: Vui Bien通りにあるミニホテル。清潔で設備は日本のビジネスホテル並み。付近はバックパッカー街でレストランやコンビニ、ATM、旅行会社が多く便利。ただし、チェックインのときにフロントにパスポートを預ける。
- 市内の交通
- タクシーが便利だがボッタクリ率がかなり高いとのこと。ホーチミン在住の知人によれば、ビナサン、マイリンタクシーが比較的安全。しかし100%ではなく、vinasanとかmeirinとか、わざと間違えやすく似せたいんちきタクシーも存在する。街角でバイクタクシーによく声をかけられるが、吹っかけてくるし、かなり怖そうな乗り物なので使わなかった。バスはベトナム語がわかれば便利そう…
- 統一鉄道
- サイゴン~ハノイを結ぶ。フエまではおよそ1日5便。切符は駅だけでなく市内の代理店や旅行会社で買える。日本から予約するには現地旅行会社に依頼する。私は、”Vietnam Impressive Ltd“(英語)に依頼した。日本語がいい場合には日本語が通じる旅行会社(例えばここ)に頼めばよい。それなりに手数料が取られる。
- 食事について
- 当たり前のことだが生もの(魚貝、野菜果物、氷)は避けるべきと言われる。食中毒やA型肝炎だけでなく、肥料に人糞が使われているために寄生虫のリスクも高い。ただ、ベトナム料理には普通に生野菜が使われているし、暑いときには氷が入ったアイスコーヒーがうまい。なかなか避けがたい。
美味しそうに見える食事、いいな♪と思って読み始めたら
美味しくないんですか…_| ̄|○
ベトナムって確かクルクルした文字ですょね
枯れ葉剤の話はズンと来ます
でも何だか、ゆるやかな雰囲気を感じます~
桃苺さん、こんばんは、
ベトナムの食事は当たり外れが大きいです。
薄暗いローカルレストランが絶品だったり、おしゃれなレストランが割高で損した気分になったり。
ただ、お腹への当たり外れも大きいので注意しなければなりません。