人のいない河童橋～前穂北尾根（１）

9/21 沢渡～上高地～涸沢

沢渡の駐車場。６時に目を覚がさめ、車の外を見やるとバシャバシャと雨が降っていた…テンション下がる。とりあえず駐車場の脇にある足湯に入る。体がホカホカしてきたところで、思い切って出発。タクシーで上高地に向かう。

上高地のターミナルには１０人くらいしかいなかった。そして、河童橋には誰もいなかった。初めて人のいない河童橋を見た。

明神。幸い雨が小降りになってきた。雨具があまりにも蒸し暑いので脱ぐ。

ガスが切れて山も徐々に姿を現す。

槍穂の第一の難所はどこか？それは上高地から横尾までの林道歩きだ。長い、何度も通って見慣れた、観光客も歩いている、しかも今日は雨が降っていて景色も見えない。うんざりして単調で眠たくなる。みんな黙々と早足で先を急ぐ。

予定より１時間くらい早く横尾に到着。こんな立派な必要があるのか？といつも思う横尾大橋。上高地には人がいなかったのに横尾には登山者がたくさんいた。不思議だ、平日の雨の上高地になぜこんなに人がいるのだ？（私もね）。

横尾から涸沢へ続く登山道に入る。本谷橋に着いたころから晴れ間がでてきた。やっと晴れてきたか～。本谷橋の横にもう一本橋がかかっていた。本谷橋が壊れたのかと思ったが、混雑防止に仮設橋を作ったようだ。

ガスが消えて見通しが良くなってきた。あの沢の奥が今日の目的地、涸沢だ。

雨の中、無駄口も叩かずひたすら歩いてきたので、このままでは涸沢に早く着きすぎてしまう。なので、涸沢の直前で休憩。濡れた雨具やザックカバーを広げ、乾くまでぼけっと休む。

涸沢が近づくとぼちぼち秋の雰囲気。

やった～、涸沢に着いた～。さすがにテントは少ないな。

左手には、明日登る前穂北尾根が雲をまとってそびえる。う～ん、カッコいい。

今宵は涸沢小屋。軽量化のため（＝楽するため）今回は初めて涸沢の小屋に泊まる。楽しみだな。

小屋のまわりはアザミがちょうど花盛りだ。蜂も冬を目前にしてせっせと働いている。

涸沢小屋到着。予定よりだいぶ早く着いた。やることは一つ。小屋のヨーロッパ・アルプスのリゾートを思わせるテラスで、おでんをつまみながら一杯。

夕食はチキンのロースト。うまい。ボリューム十分。小屋の何がいいかって、食事の支度をしなくていいのがいい。

（次回に続く）

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