行き当たりばったり、スウェーデン、ヘルシンボリ~アイスランド&グリーンランド(25)
8/16 コペンハーゲン~ヘルシンオア(クロンボー城)~ヘルシンボリ~コペンハーゲン
(前回の続き)
対岸のヘルシンボリに渡る20分の船の旅。それなのに船内はおが丸を越える?充実した設備。売店やカフェはもちろん、レストランまである。20分で食えと?
フェリーは風を切って進む。熱い日差しに冷たい風が気持ちいい。
対岸のスウェーデン、ヘルシンボリが近づいてきた。ヘルシンボリのことは何も知らない。ガイドブックも持っていない。街にはいくつかの高い塔が見える。よ~し、あそこに行ってみようかな。フェリーの旅はいつもワクワクする。やっぱり行き当たりばったりで乗った、ウルグアイへ渡るラプラタ川のフェリーを思い出すな~。
フェリー乗り場と鉄道の駅が一体化したヘルシンボリ駅をでると、そこはスウェーデンの街並み。青い。空はもちろん青いが、街の随所に青がアレンジされている。北欧の短い穏やかな夏のイメージとはかけ離れた、強烈な陽射しの明るく暑い夏の景色だった。ただ荘厳な石造りの建物が並ぶ広い通りはイメージどおり。
駅前に戻ってきた。いいね、オープンカフェ。この雰囲気は大好き。通りの奥にはヘルシンボリの軍事要塞だった「シェールナン」の門が見える。
観光案内所のお姉さんおすすめのお店はもうランチタイムは終わっていた。そこで聖マリア教会横のカフェでちょっと遅めのランチ。サーモンバーガーに生ビール(ツボルグ)。この表面がカリっとして、中がちょっと甘くてふわっとしたパンがうまい。スモークサーモンもたっぷりでうまい。誰だ、北欧は高くてまずいと言ったのは!ビールも含め千円ちょっと、ボリュームを考えれば高くない。
カフェでお腹を満たし、隣にあった聖マリア教会に入る。1679年に終結したデンマークとの戦争では、街はほとんど焼け落ちたが、この教会は残されたとか。普通の教会は祭壇や水盤の周辺は立ち入り禁止になっているが、この教会は立ち入り禁止になっておらず、すぐそばで見ることができる。
塔の頂上からヘルシンボリの街を見渡すことができる。海に向けて大きな通りがあり、海沿いに市庁舎など歴史を感じさせる重厚な建物が並ぶ。そして反対側は森が広がっていて、木々の合間にスタジアムや現代風の集合住宅が垣間見える。確かにビュ~ティフルな景色だが、曇ってきちゃったのが残念。
カフェの看板。歯医者かと思っちゃった。
デンマークと同様にここも自転車天国。広い道路には自転車専用レーンが付随する。日本も自転車は歩道を走るなと言うならば、こんなふうに道路を整備してほしい。
さてデンマークに帰ろうかと、フェリー乗り場に戻る。が、鉄道でも帰れることを発見。これは乗るしかないだろう。フェリーの往復切符を買ったことは忘れて、券売機でクレジットカードを使ってコペンハーゲン空港までの切符を買う。そこから先はコペンハーゲン・カードのエリアだ。
時刻は6時をまわり、ほとんどの博物館や観光施設は閉まってしまう。コペンハーゲン・カードで入れるところはまだあるか?と探したらラウンドタワーが8時までやっていた。1642年に天文観測所として建てられた、その名の通り円い塔である。珍しいのは螺旋階段ならぬ、「螺旋通路」で屋上まで上がる。受付で「どこから来た?」と聞かれたので、日本と答えたら日本語のパンフレットが出てきたので驚いた。しかし、塔に入れば日本人の姿がちらほら。納得。
屋上からは360度、コペンハーゲンの街並み。教会や宮殿と思われる尖塔がたくさん見える。石造りの建物がぎっしりと並んでいる。その向こうには風力発電機の列が見える。近代的なコンクリートのビルがほとんど見られないのが不思議だ。
ラウンドタワーの横のスーパーで、お土産にザックに詰め込めるだけのワイン、ビール、チーズを買う。さて、次はどこへ行こうか?コペンハーゲンの街並みを象徴する「ニューハウン」に行こう。おしゃれな店が並ぶ(でももう全部閉まっている)石畳の道をニューハウン目指して東に歩く。
途中に大仰な建物があると思ったら王立劇場だった。
夕暮れの、と言うかほとんど夜のニューハウン到着。運河沿いはほとんどレストラン。めちゃくちゃな賑わい。ここで夕食にしようと思っていたが、落ち着いて食べれそうにない。写真だけ撮って立ち去る。
(次回に続く)
赤星山もおといこさんも地元で親しまれている山のようですね。調べてみたら行ってみた…