アイスランド最後の夜~アイスランド&グリーンランド(15)
8/9 ランドマンナロイガル(ブラウヌウクル、ブレットニステインサルダ)~レイキャビック
(前回の続き)

左のバスが売店、右のバスにテーブルと椅子がある。
こんなところまでやってくる自転車ツーリストも多い。MTBが多く、XBもちらほら。みんなバーエンドバーをつけている。バスがひっくり返りそうなダートを、川を渡ってやってこなければならないのでRBは不可。アイスランドではRBは見かけなかった。そして、いいな、と思ったのがスタンド。日本のスタンドはチェーンステイの後輪側につけるが、こちらのはチェーンリング側についていた。これだったら輪行のときも外さなくてよさそう。
温泉の流れる川を渡り、次々とバスが旅立ってゆく。
バスに乗り込み、景色がよく見える前から2列目を確保。バスは定刻にレイキャビックに向けて出発。ついにここで騒々しいフランス高校生と別れることができた。ホッとする。
ランドマンナロイガルをでて、来たほうと反対側へ左折。しばらくは緑の絨毯を敷いたような丘が広がる。所々に踏み跡や道標が見える。トレッキングルートがランドマンナロイガルを起点に四方に伸びているようだ。
例のごとく荒野のダート。鬼押し出しのような、黒い樹氷のような溶岩が林立する荒野をバスは行く。激しく上下に揺れ、バスがきしむ。動画を撮っていると酔いそうだ、、、なぜか脱いだ私の登山靴が前の座席の下をくぐりぬけ、前の乗客の足をこずいている。録音されたバスのガイドの音声だけが、冷静にこの荒野の成り立ちを語っている。
南に山の連なりが見える。強烈な南風が山に当たり、雲を沸き立たせながら山を越えようとしている。バスはダートでのきしみに加え、飛行機のエンジン音ような風切り音を立てはじめた。どこからか冷たい風がバスに吹き込む。
バシャバシャと雨が降ってきた。さっきまで濛々と土煙を上げていた大地がすっかりおとなしくなり、前の車が見えるようになった。いや、前にいる車しか見えない。さすがにここには羊はいない。

7時半、BSIバスターミナルに到着。4日ぶりだがなんか懐かしい感じ。ここからが忙しい。ホテルへタクシーで直行、ホテルの手違いがあったので隣のゲストハウスに泊まることに。そして次の目的地グリーンランドは物価が高いので自炊のための食材の買出し。さらに洗濯をするため、初日に行ったレイキャビックのLaugavegur通りへ駆けて行く。
初日に調べておいた洗濯屋バー(1階がバー、地下がコインランドリー)に入った。洗濯機は先客でいっぱい。飲みながらゆっくり待つことに。デンマークのTUBORGをサーバーからついでもらう。日本のビールに似たさっぱりとしたピルスナーだ。日本より安い。アイスランド最後の夜に乾杯。楽しかったな~、でも最高峰は登れなかったし、まだまだ行きたいところがいっぱいあるな~。
アイスランドで食べようと思っていたものその2。ラムのモモ肉。照り焼きのようなこってりとしたソースがかかったロースト。付け合せのジャガイモもジャガイモの味が濃縮されている。うまい!ビールがすすむ。2杯目はTUBORG CLASSIC。TUBORGよりコクがあり、個人的にはこちらが好み。
本日の最終課題の洗濯も終わり、すっかり解放されてビールでいい気分になり、街を横切りホテルへ戻る。ショーウインドウは遅い時間でも照明がついている。なんかシュールなのが多いな…
(次回に続く)
赤星山もおといこさんも地元で親しまれている山のようですね。調べてみたら行ってみた…