滝・滝・滝のハイウエー1号を行く~アイスランド&グリーンランド(7)
8/6 レイキャビック~ヴィーク~スカフタフェットル
(前回の続き)


バスはひたすらハイウエイ1号を東に進む。ハイウエイ1号は海岸に沿ってアイスランドをぐるりと一周しているので、リングロードとも呼ばれる。出発してすぐ、例の地熱発電所や地熱を使った農業の街、セルフォスを通過する。バスには私にもとても聴き取り易い英語のアナウンスが流れている。再生エネルギーのお勉強。
日本にはアイスランドを越える地熱資源があるが、ほとんど活用されていない。また、アイスランドの田舎町には日本の田舎町にあるような変なモニュメントや、その場にふさわしくない巨大な橋はない。アイスランド人は日本人と違って、変えるべきことと守るべきことの分別をしっかり持っているように思う。
トイレ休憩。ドライブインでは、必ずガラスケースの中にいろいろなドーナツやケーキをずらりと並べて売っている。ある。思わずドーナツとコーヒーを買ってバスに戻る。駐車場には何台もバスがとまっていた。この車高の高いゴツイバスはハイランドに行くのだろうか。バスはベンツが多いが、乗用車はトヨタが多い。
むっ、遠くに滝が見えてきたぞ。
バスは左折しハイウエーから離れ、滝の前の駐車場でとまった。Seljalandfossで20分の休憩。どうもこのバスは観光地によりながら目的地を目指すらしい。
高さもあり、水量も多い。まさに日本人のイメージする滝そのもの。緑の大地に黒い岩肌。空が青かったらもっとよかったのに。
むむ、滝の後に人がいる。滝のうしろに道があるみたいだ。行ってみよう。
ひょえ~、近づくほどに滝は大きくなり、水といっしょに吹き下りる風が強烈な向かい風となる。正面から集中豪雨。カメラもあっという間にびしょびしょ。自分もびしょびしょ…今日はあまり寒くなくて良かった…。
Seljalandfossから左に崖、右に海を見ながら走る。崖は明らかに黒い溶岩で、垂直に切り立ち激しく浸食されている。そして、この崖で川が分断されているため、いたる所に滝がかかっている。滝・滝・滝! アナウンスによればアイスランドには数千の滝があるそうだ。納得。
ずっとこんな感じ。崖と海の間は牧草地になっていて、羊や馬が放牧されている。眠くなってきた…
また遠くに滝が見えてきた。やはりバスは吸い寄せられるように、左折して滝に近寄ってゆく。キャンプ場の駐車場に停車。40分の休憩。
Skogarfoss。日本語読みすれば単純に「スコガール滝」か?。滝の右側の斜面に遊歩道があって、滝の落ち口にある展望台まで上がれるようだ。
この幅の広い滝は水量が尋常じゃない。ロードオブザリングにでてきた滝のような。滝つぼに近寄る人さえいない。いや、1人いたが嵐のような風にレインコートをあおられてすぐに戻ってきた。
時間があるので展望台を目指して斜面を登る。斜面にはたくさんの花が咲いていた。
急いで登って5分ほどで展望台到着。展望台から見る川は牧場を流れるごく平凡な川…しかし、反対側の海側の景色は雄大。
滝からの川の河原(半分以上キャンプ場になっている)にも花がいっぱい咲いている。なぜここにだけ花が?それは、ここが柵に囲まれているから。柵がない場所は羊がやってきて草を全部食べてしまうので、花を咲かせる草がほとんど育たない。
アイスランドの残念なことはこの羊、放牧だ。実はアイスランドは人が移り住む前には、平野が森に覆われた緑濃き島だったらしい。その移住してきた人々がほぼすべての森を伐採し、放牧地にしてしまったので、現在のようなはげちょろけの島になってしまった。アイスランドの草原はニュージーランドの草原と同じように、自然破壊のなれの果てなのだ。
バスは緑の丘を上り、緑の谷に沿って下ってゆく。すると丘の上の教会と、その向こうに海辺の小さな街が見えてきた。Vikだ。
(次回に続く)
参考
- 長距離バス
- Reykjavik Excursionsが最大のバス会社のようで、アイスランド内に路線網を張り巡らせている。今回の”Beautiful South Circle Passport”のようなお得な周遊券を何種類か発売している。Webから直接予約できるほか、旅行代理店(例えばここ)でも扱っている。
赤星山もおといこさんも地元で親しまれている山のようですね。調べてみたら行ってみた…