北極星のごとき都市、レイキャビック~アイスランド&グリーンランド(3)
8/4 コペンハーゲン~アイスランド・ケプラヴィーク国際空港~ブルーラグーン~レイキャビック
(前回の続き)
ブルーラグーンからバスに乗ってアイスランドの首都、レイキャビックへ。何もない荒涼とした景色を眺めていると眠くなる…と、地平線の彼方に街が見えてくる。白い家が緑の合間に並ぶこぎれいな住宅地。レイキャビックにはアイスランドの人口の6割の人が住むが、それでも18万人。小さくてかわいい都市なのだ。道端にはゴミも見えず、中央分離帯に雑草も生えていない。建物の壁には落書きどころか黒ずみさえほとんどなくピカピカ。私が今まで見た都市の中で、最も清潔で秩序立った都市かもしれない。リーマンショックで経済が破綻した国とはとても思えない。
もちろんアウトドアショップもある。このショップは大きくはないが、ウエアからアイスアックス、それに全土の5万分の1地形図まで何でも売っている。ここでガスカートリッジを買った。
通りをさらに行くと「スシバリン」!?寿司屋のようだが…レイキャビックにも日本料理屋が何軒かある。
Austurvöllur広場に沿ってカフェが並ぶ。陽射しが強く直射日光に当たるとかなり暑い。でもそんなの関係ね~、思い切り太陽を浴びてみんな楽しんでいる。これは私の北欧のイメージにピッタリ。でも山盛りの巨大パフェを食べている人が多いのは想定外。やっぱり暑いのね。
アイスランド語の表記はちょっと困る。英語のアルファベットにない文字がある。発音に規則性があるものの複雑で発音自体が難しく、文字をどうカタカナにしていいか自信がない。「Austurvöllur」広場は、「オイストゥルヴォットゥル」広場かな…。今後、適当に書きます。あしからず。
観光の情報をゲットし、ランドリーの位置も確かめ、キャンプのためのガスカートリッジとワインも買い、準備はすべて整った。そこで市内を観光する。通りの向こうに教会が見えている。とりあえず行ってみよう。
Skólavörðustígur通りにもカフェやみやげ屋が並ぶ。そして建物の合間からフィヨルドの海と氷河に削られたこんもりとした山が見える。プエルトナタレスの雰囲気にそっくりだ。
教会到着。コンクリート造りの幾何学的な形をしたシンプルな教会。Hallgrímskirkja (ハトルグリムスキャルキャ)教会。教会の前には西洋人としては最初にアメリカ大陸を発見したレイブル・エイリクソンの像が立つ。教会のてっぺんに窓が…展望台かな?高いところにはとりあえず行ってみよう。
入り口で入場料を払ってエレベータにのる。あっという間に展望台到着。ここより高い建物がないようで、まったくさえぎるもののない展望が広がっている。さっきまでうろうろしていたレイキャビックの繁華街。
本当にかわいい首都だな~。東京もできればこうして欲しいな~。
まだ照りつける日も高く昼間そのものだが、時計は7時過ぎ。体は混乱していても頭が夕食の時間だと言っている。どうせならアイスランド料理が食べたい。
lonely planetが最高のアイスランド料理店というLækjarbrekkaに行こう。でもドレスコードは大丈夫かな…私は作業ズボンにTシャツ、トレッキングシューズだし。値段は高いんじゃないかな…。意を決していかにも高級そうな店に入る。戸口に立つなりウエイターが迎えてくれ、真っ白なクロスをかけ、食器、ワイングラス、キャンドルがセッティングされたテーブルに案内される。良かった、入れた。だいたいこの通りを歩いている人の半分くらいが、トレッキングシューズだから問題ないのかな。お値段は…とっても高い。まあいいや、この日のために毎日昼飯はカレーを食べているのだ。
注文したのは「lunda」の胸肉のロースト。lundaは日本では「パフィン」として知られている。味は…レバー味のささみ…?素直にうまいとは言えない複雑な状況。
裏通りは目抜き通りと違っておちゃめな感じ。
2人でワインを一本空け、ふらふらと宿に戻る。おお、これはなんだ?車止めだった。子供が乗って遊んでいた。車止め1つをとってもアートでおまけに頑丈だ。
やっと陽射しが傾いた街を歩く。ショーウインドウの照明がともる。他の国のようにシャッターや鉄格子はなく、装飾品がそのまま飾られている。よほど治安がいいのだろう。
そう言えばレイキャビックは世界で最も北にある首都。二等星だけど北の空にキラリと輝く北極星、レイキャビックはそんな都市だと思った。
参考
- レイキャビックの市内観光
- 市内にあるツーリストインフォメーションに行けば観光地図をもらえる。バスマップももらっておくと便利。日本で下調べするならここが詳しい。このcentraにあるインフォメーションはとても充実している。
- 買い物
- アウトドア、登山用品はLaugavegur通りのFjallakofinnが充実している。隣にはアドベンチャー系の旅行会社もある。酒の販売に規制があるようでスーパーではライトビールしか売っていない。大きな酒屋がAusturstraiti通りにある。おそらく18時に閉まる。スーパーはたくさんある。20時に閉まるものから24時間営業までさまざま。
- 食事
- Lækjarbrekka:アイスランド料理の高級レストラン。伝統的なアイスランド料理が食べられるが、それなりのお値段。
(次回に続く)
赤星山もおといこさんも地元で親しまれている山のようですね。調べてみたら行ってみた…