震災の記憶・はまゆり復元へ
震災直後に被災地の状況を伝える報道で、2階建ての民宿の屋根に船がのっている映像を見た人も多いだろう。それが大槌町の観光船「はまゆり」だ。そのはまゆりを寄付をつのって復元する動きがある。
「民宿上の船、現地復元へ 大槌町が寄付金募集 」(日経新聞 6/8)
保存の声がある中、はまゆりは昨年の5月に民宿の屋根から降ろされ解体された。今は、はまゆりがのっていた民宿と、はまゆりがあったことを示すプレートがあるだけだ。
今さら復元して屋根にのっけるなら、はじめからのっけたまま保存すればよかったのに、と思う。でも今、復元を強くのぞむ気持もよくわかる。
震災から1年以上立ち、ここ大槌町でも津波や火事で破壊された建物がどんどん取り壊されている。まだ、建物の基礎が残っているが、やがてはその基礎も撤去され、震災の悲劇を伝えるものもなにもない空き地が広がるだけになるだろう。それは他の地区でも強く感じた。だからこそ、今、震災の記憶が必要なのだ。
寄付金ははまゆりの復元だけでなく、防潮施設「鎮魂の森公園」の整備にも充てるそうだ。私が、あるときは汗を流し、あるときは寒風にさらされながら、ヘドロを掻きガレキをどかしたこの場所が、美しい公園となって生まれ変わるならぜひ支援したいと思う。
赤星山もおといこさんも地元で親しまれている山のようですね。調べてみたら行ってみた…