「知識ゼロからの山歩き入門」~はじめての人におすすめの本
「知識ゼロからの山歩き入門」(小倉菫子、幻冬舎)
全くの初心者に山登りを教えるにはどうしたらいいのだろう?なにから教えたらいいのだろう?
と、思って手に取ったのがこの本。
第一章「安全な山歩きは、地図を読むこと」から始まって、「足にあった靴、体にあったウェアが快適な山歩きを保証する」から「体力にあったコースの組み方が、楽しい山歩きを約束する」、と9章にわたって快適で楽しく、安全な山歩きの説明をしている。
「知識ゼロから」をうたっているだけあって、最も基礎的なことを絵本のようにふんだんにイラストを使って、とてもわかりやすく解説している。例えば山の地形の説明では、見開きページの3分の2の山のイラストで「コル」とか「背」、「キレット」などの地形の形状や名前の由来を説明している。ウエアの説明もたくさんの図入りだ。
そして、初心者が往々にして知らない山の常識、例えば、行動食の基本、食器の後片付け、ペースの保ち方などもしっかりツボを押さえている。
この本は本当に基礎的なことしか書かれていないので、地図読みなどはとてもじゃないが理解できないと思う。しかし、少なくとも山歩きをするならば、この本に書かれていることぐらいは当たり前だと思うようになりたい。
寝転がりながらでも気楽に読める本なので、はじめて「知識ゼロ」で山歩きを始めようとしている人にはおすすめだ。
赤星山もおといこさんも地元で親しまれている山のようですね。調べてみたら行ってみた…