関子嶺温泉リゾート、そして311~台湾の旅(7)
3/11 阿里山(祝山)~台鉄嘉義駅~関子嶺温泉
(前回の続き)
中山路をぶらぶら歩く。と、ああっ!こ、これは!
クリームをたっぷり挟んだ「日式銅鑼焼」(日本式ドラ焼き)と、ドラえもん風ケーキだ。5年前とほとんど変わっていない(微妙に表情が変わっている)。前回の写真と比べて欲しい(「濃厚な泥湯」)。5年間、店を潰すこともなく同じ物を売り続けている。すばらしいことだ。
1時間ほどバスにゆられ終点の関子嶺温泉到着。温泉街は長い坂の下と上に分かれている。坂の上から下の温泉街を眺める。日本にもこんなところがありそうだ。と、Google mapを見ながら宿を探していたのだが、一本道なのに迷子になる。
どうやらGoogle mapのバス停の位置が間違っているらしい…
3月11日、震災からちょうど一年。この日を選んで台湾にやってきた。台湾でも震災から遠ざかることはできなかった。朝からニュースではずっと震災1周年を伝えていたし、夜の7時くらいからほとんどの局が特番を組み、現地の様子、復興の状況を伝えていた。私がお手伝いした唐桑の漁師さんもインタビューされていて、台湾への感謝を伝えていた。そのうえ、国の援助機関の代表者と防災の大学の先生、日本でボランティアをしたNGOの代表者が、これからの日本について、支援について真面目に討論している番組まであった。
とてもありがたいことだ。日本が、スマトラ、ハイチ、四川などの地震の一周年にこれほどの関心を寄せたことはない。もう台湾に足を向けて寝れない感じだ。
一方で、被災していない自治体が、瓦礫の処理を拒ばみ復興が進んでいないことや、福島の原子力発電所の作業員の確保に反社会勢力が関わっている、などの報道もされていた。東北自動車道を走る車のなかの線量計が、ガリガリと音を立てている、というレポートもあった。
良いことも悪いことも同じように世界は注目している。我々のしていることをみんな関心をもって眺めている。特に原発事故。私たちは、そういったことを意識して襟を正して行動する必要があるだろう。
さて、謝謝台湾Tシャツはどうなったか?今日は寒くて上着を脱げない一日だったが、ホテル内ではTシャツでうろうろしたりしていた。でも反応はほとんどなし。ほとんどの人はテレビで今日が震災一周年と知っているはずだ。ちょっとこっちを見て何か言っている人はいたが、それではまるで、ただの変な人状態だ(その人たちが台湾人か中国人観光客かは定かではない)。
テレビで数名の外国人と台湾人の司会者のトーク番組(昔やっていた、ここは変だよ日本人、みたいなやつ)をやっていた。そこで司会者が日本人参加者に、我々外国人が日本人に対して、地震のことを聞いたり、頑張って、と言ってもいいのか?なる意味のことをたずねていた。それを聞いて思った。台湾の人は気を遣って観光客には地震の話をしないようにしているのではないかと。
多謝、台湾!
参考
- 台鉄嘉義~関子嶺温泉のバス
- だいたい1時間に1本、終点、関子嶺まで約1時間81元
- 林桂園石泉會館
- バスの終点からバス通りをさらに奥に歩いてゆき、竹香園の前で左に曲がる。バス停から10分弱。
- フロントで英語が通じる
- http://www.6823202.com.tw/
(次回に続く)
『台湾の旅』、興味深く読んでおります。
龍の鬚・・・、longxucai(龍鬚菜)はハヤトウリの蔓の先です。台湾の田舎では垣根(と言うのかな?)や川の土手に勝手に(?)生えています。勿論実もスライスして炒めたりして食べますが、龍鬚菜も割とポピュラーな野菜です。アミ族の友人宅ではヘチマ、カボチャ等の蔓の先も食べました。
以前、青梅線の駅の近くの土手に龍鬚菜を見つけ、摘んで来て食べた事があります。
メイウェンティさん、こんばんは
龍鬚菜だったんですね。
メニューの写真を撮るのは気がひけるし、かといってメニューの漢字を憶えていることもできないし…
龍の鬚はきゅうりの蔓かと思いました。
翌日のホテルの朝食ブッフェにもありました。
また気付いたことがあれば、遠慮なく突っ込んでください。