阿里山は花盛り~台湾の旅(5)
3/10 台北~高鉄嘉義~阿里山~神木駅~沼平駅~阿里山
(前回の続き)
春の阿里山は花が咲き乱れるという…森ばかりであまりそんな雰囲気は無かった。でも受鎮宮の裏から階段を上ると景色が変わった。木蓮や桜が咲き乱れるの公園のような場所に出た。ここが木蘭園らしい。人々が何をするわけでもなく、のんびりと花を眺めている。
紅色の桜が満開だ。とてもきれいだ。青空だったらもっときれいだっただろうに…。満開の桜があっても、日本と違ってその下に御座を敷いている人はいないので、じっくりと桜を眺められる。
阿里山の澄んだ空気に桜のほのかに甘い香りが漂う。
姉妹潬に向けてさらに森の奥へ入ってゆく。日本人が切り倒したのか外省人が切り倒したのかは知らないが、苔むした巨大な切り株がいくつもある。
沼平駅から阿里山駅まで線路に沿って、桜の並木になっている。ここで列車の写真を撮るのが定番のようだが、残念ながらもう走っていない。
線路に沿った道を阿里山駅に向けて下ってゆく。桜は満開。でも沼平駅周辺は工事中でいくつかの遊歩歩道が閉鎖されていたのは残念。工事現場を仕切る塀も、写真が飾ってあるものの無粋だ。
阿里山駅のそばの石垣に人が集まって写真を撮っていた。何かと思えば蘭の花だった。
なんとか5時ギリギリに阿里山駅に戻ってきて、明日の祝山への切符を買った。たどたどしい中国語で話していたら、奥からたどたどしい日本語を話せる駅員が出てきた。たどたどしい同士で会話する。なんだか台湾人の20人に1人くらいは日本語を話せるような気がする。
阿里山駅の2、3階は展望台のようなテラスになっている。朝は雨が降りそうな天気だったが、今は雲が切れ、夕日が差している。目の前の山々も見えてきた。
目の前の山肌を目を凝らしてよく見ると…崖のような斜面に鉄道の軌道がへばりついている。あんなところにまで線路を敷いたのか、こえ~。でも行ってみたい。
駅のはじっこには蒸気機関車が放置されている。あれを走らせたらいいのに。
今日もよく移動した、よく歩いた。今日明日で歩く予定だった場所をほぼ歩ききってしまった。さあ、飯だ飯だ。駐車場のまわりにいくつか飲食店があるのだが、メニューも値段も似たり寄ったり。日が沈んでかなり寒くなってきたので、暖かそうな店に入る。
食事を終え宿に戻る。テレビをつけると痩肉精がアメリカ、オーストラリアからの輸入牛肉から検出されたとのニュースをやっていてた。痩肉精は家畜の肉質を改善する薬品で、人体に悪影響があるらしい。そう言えば中国でも問題になっている。オーストラリアの肉からも検出されたということは日本も無関係じゃないと思うのだが…。あとは昨日に引き続き、異常低温のニュース。確かに今日も寒かった。明日も寒いらしい。でもそのおかげで桜の開花が遅れ、ちょうどいい感じだった。そしてあとは、日本の震災1周年のニュース。
参考
- 阿里山森林鉄道
- 嘉義線:運休中
- 神木線:1時間に1~2本くらい。片道50元
- 祝山線:日の出の時間に合わせて1日3本。片道100元、往復150元。前日は17:00まで、当日は出発の30分前から切符を販売。
(次回に続く)
赤星山もおといこさんも地元で親しまれている山のようですね。調べてみたら行ってみた…