快晴のトマノ耳~谷川岳から三国峠(1)

11/4 水上~天神平~谷川岳山頂(トマノ耳)~万太郎山~越路避難小屋

天気予報は土曜日まで秋晴れと言っている。がっつり山に登りたい。でも懐はさみしい…。そうだ!こんなときは近くて良い山、谷川岳に行こう。ついでにスキールートの偵察をしてこよう。さらについでに、いつのまにか溜まった賞味期限切れの山用食品を片付けてこよう…。賞味期限が2007年のパスタってどんな感じかな…

111104谷川岳・水上駅前上野駅から鈍行にゆられて水上駅で下りる。谷川岳ロープウエイの最寄り駅は土合だが、水上~土合の列車は2時間に1本くらいしかないうえに、土合駅はホームから出口まで恐怖の階段がある。だからロープウエイへは水上駅からバスがよい。
 紅葉は駅前まで下りてきて秋真っ盛り。


111104谷川岳・天神平ロープウエイ

谷川岳ロープウエイは標高差670mを7分で駆け上る。速い速い。おまけにすごい静かだ。ロープウエイから見下ろす紅葉の見事さは有名だが、さすがに時期がちょっと遅かったようで、上がるにしたがって枯れ木の山になる。

111104谷川岳・天神平から白毛門

天神平到着。久しぶりに無雪期の天神平にやって来た。本当に秋晴れだ。ポツポツと雲はあるがほぼ快晴。青空をバックにそびえる白毛門、笠ヶ岳、朝日岳は四季を問わずかっこいい。

111104谷川岳・熊穴沢への道

天神平からトラバース道を谷川岳に向かって歩き出す。涼やかな初冬の山を期待したのに、なぜか汗だく…気温が15度を超えている。フリースを脱ぎ、Tシャツになって、頭にタオルを巻き、日焼け止めを塗って歩き出す。

111104谷川岳・熊穴沢小屋熊穴沢避難小屋。コンクリートの床に木のベンチがある。昔、このあたりで12月にビバーク訓練をしたことを思い出した。日帰り装備とシュラフカバーだけで雪の中一晩過ごした。積雪が少なかったので雪洞が掘れず、体半分入る穴を掘って風をよけるのが精一杯だった。なんて無茶なことをやらせるんだ…


111104谷川岳・熊穴沢避難小屋の先の急登熊穴沢避難小屋をすぎると雰囲気が一変し急登がはじまる。鎖場もあるがたいしたことはない。


111104谷川岳・オジカ沢の頭&マナイタグラ

尾根の左手にはすっきりとしたピークのオジカ沢ノ頭と俎嵓の荒々しい岩壁。高度を上げるにつれて尾根を吹き抜ける風が冷たくなってきた。

111104谷川岳・山頂はもう近い

急登が終わり、こんもりとした笹のドームを登り始めれば、山頂はもうすぐだ。このこんもり地形は積雪期にホワイトアウトするとルートを失いやすく、下山のときに正解の尾根に乗りにくい。それでここでの遭難は多い。

111104谷川岳・肩ノ小屋肩ノ小屋に到着。無人になったり有人になったり忙しい小屋。山頂にも近く、国境稜線を正面に見るロケーションは最高。


111104谷川岳・山頂からの展望写真クリックで拡大

山頂(トマノ耳)到着。快晴。360度の展望。赤城山から白毛門、稜線を目で追って巻機、越後駒方面。その後には日光から尾瀬の山々。西には苗場から白砂の稜線が見える。

そして、平日なのになぜか山頂には20人くらい人がいて賑わっている。人のことは言えんが。

111104谷川岳・肩ノ小屋と国境稜線

谷川岳にはもう1つオキノ耳というピークがある。そちらのほうが若干標高が高く、本峰だと説があるが、今回は時間もないしそんなことはどうでもよい。さっさと肩ノ小屋に戻る。

111104谷川岳・国境稜線へ

肩ノ小屋で進路を西に変え、国境稜線に入る。国境稜線…いろいろあるけど関東に住む者にとっては、群馬と新潟の県境のことだと思って87%くらい間違いないだろう。

天神平~谷川山頂の半ばハイキングコース化した賑わうルートと違って、ここからはぐっと山深くなる。見たところ歩いている人はいない。連なる山々が手招いている。熊鈴をザックにつけて出発する。

次回に続く)

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