雪の早月尾根~剱岳・内蔵助谷(1)

9/23 富山駅~上市駅~馬場島~早月小屋

また、つるぎかよ!!と言われそうだが、先月に続き剱岳に行った。前回行けなかった北方稜線のリベンジだ。

110923早月尾根登山口馬場島富山駅で夜行バスを下り、富山地方鉄道で上市駅まで行って、そこからタクシーに乗ってやっとこさ、早月尾根登山口の馬場島に至る。
早月尾根は「北の早月、南の黒戸」と言ってもいい、標高差のある長い尾根だ。昨晩降っていた激しい雨は止み、どんよりと曇っていても、暑くもなく寒くもなくちょうどいい感じだ。



110923早月尾根を登る

微妙に秋色の森の中の、緩急のある道をひたすら登って行く。途中、下山してくる多くの人とすれ違う。なんでも、早月小屋から上は凍結しているので、小屋の主人に剱岳登頂を止めるように言われたそうだ。むむ、昨日の雨はここでは雪だったか。明日は大丈夫だろうか…
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110923早月尾根1600m200mごとに立派なプレートが設置されている。しかし、ここに書かれている標高は誤差が±50mくらいある…



110923雨に濡れる赤い実

どんよりとした曇りは、突然大粒の激しい雨に変わった。急いで雨具を着るが、着ているあいだにもどんどんズボンが濡れてゆく。寒いよ~。先週の鷹ノ巣谷と同じカッコだし。

雨に濡れた木の実はルビーのように輝いていた。

110923雪の早月尾根

激しい雨はみぞれに変わり、そして標高2000mを越えると雪になった。風に舞う大きな薄片。久しぶりに見る景色だ。寒い…なんだか侘しい…。明日は大丈夫だろうか…不安はますます大きくなる。

110923早月小屋

3時近くなり、早月小屋に到着。小屋は雪雲に包まれている。飛び込むように小屋に入り、雨具を脱ぐ。ああ、小屋ってなんて暖かいんだろう。テントだったら今ごろ寒い寒い言いながら、必死でポールを差し込んでいたりするに違いない。

荷物を部屋の前に置き、すぐさま宴会開始。小屋ってなんて贅沢なんだろう。

110923早月小屋の夕食宴もたけなわな頃、夕食に呼ばれる。飲んでいても勝手に夕食ができる。小屋ってすばらしい…高いけど。
 今日は混んでいると聞いていたけれど、雪で下山してしまったのか、部屋には余裕があってゆったり眠れた。山で布団で眠れるなんて…。しかし、ただただ、雪がサラサラと小屋を打つ音が気になる。果たして明日は剱岳に登れるのか?


次回に続く)

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