楽園・ジョンビーチ~小笠原諸島の旅(16)

5/6 父島・大村~小港海岸~高山~ジョンビーチ~大村

前回の続き)

110506小笠原父島・ジョンビーチサンゴ砂の浜

ジョンビーチに下り立った。サンゴ砂の白い浜。水際に広がるビーチロックを波が洗う。ビーチロックの合間に残された潮溜まりには熱帯魚が遊ぶ。楽園。浜辺に転がる大きなサンゴの骨格に腰を下ろして青い水平線を眺めながら、バス停のそばの弁当屋で買った唐揚げ弁当を頬張る。

110506小笠原父島・ジョンビーチのヤドカリ

潮溜まりに転がっていたイモガイ(猛毒)を恐る恐るひっくり返す。それは鮮やかな腕輪をしたヤドカリだった。

110506小笠原父島・波打ち際の枝サンゴ

楽園では波打ち際までサンゴ礁が広がっている。

110506小笠原父島・ジョンビーチのウエーブロックに波が寄せる

潮溜まりを一つ一つのぞきこんで魚を探したり、ウエーブロックの端っこまで行ってサンゴ礁に近づこうとしたり、海がいちばんきれいに写るようにカメラをいじったり、楽園では時間を忘れる。でももう帰る時間だ。

110506小笠原父島・南崎

ジョンビーチから海岸の崖に上がる。海に突き出すように、鋭く浸食された岬が突き出ている。南崎だ。父島ではこの南崎、南島周辺だけが石灰岩地帯で、母島の石門で見たような浸食された石灰岩の露岩、ラピエがある。さらに母島と同じようなカタツムリもいる。父島ではこの岬のほかでは、ニューギニアヤリガタリクウズムシにより小笠原固有のカタツムリは絶滅した。

110506小笠原父島・ブタ海岸

帰りは高山の山腹を巻く近道を通って帰る。ブタ海岸まであっという間に戻ってきた。ブタ海岸はなぜブタ海岸かは知らないが、他の海岸と比べるとじみ~な感じだ。

110506小笠原父島・中山峠ブタ海岸から中山峠まではまた100m登り返し。中山峠はこんなところ。



110506小笠原父島・中山峠から小港海岸とコペペ海岸

中山峠を越えると、小港海岸とコペペ海岸が見える。右手前が小港海岸、小さな岬をはさんで左奥がコペペ海岸。太陽が西の空に移り、光の向きが変わったせいか朝よりも美しく見える。

110506小笠原父島・小港海岸からコペペ海岸への道小港海岸に下り、帰りのバスの時間を確認する。40分待ち。コペペ海岸まで遊歩道を15分ということなので、待ち時間で往復してくることにした。が、はい上るような急斜面に、延々と続く階段、おまけに登っちゃあ下り、また登るで岬を二つ越えなければいけない。かなりハード。



110506小笠原父島・コペペ海岸

10分少々でコペペ海岸到着。疲れた…今日いちばん疲れた。小港海岸はパウダーサンドの遠浅のビーチだが、こちらは波打ち際までサンゴ砂、水の中は黒い石ころだ。魚はこちらのほうがいそうな感じ。写真を何枚か撮って早々に立ち去る。帰り道もきつい。

小港海岸から35分くらいでコペペ海岸を往復したが、バス停までの時間を計算に入れていなくて、最後はバス停まで走った。街に戻ると空は雲に覆われていたので夕日はあきらめ、シャワーを浴びてさっさと飲みに出る。

110506小笠原父島・アオリイカの刺身今晩はまた食事処「波食波食」。アオリイカの刺身を頼む。やっぱりイカの刺身はアオリイカに限るね。このサクサクと言うのかシコシコと言うのか、そんな感じの歯ざわりがたまらない。



(次回に続く)

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