父島の果て、ジョンビーチへ~小笠原諸島の旅(15)

5/6 父島・大村~小港海岸~高山~ジョンビーチ~大村

前回の続き)

110506小笠原父島・小港海岸ジョンビーチへの道の入り口昨日は海の日だったので、今日はトレッキング。島の最南部にあるジョンビーチを訪ねる。港の前のバス停で一昨日お世話になったガイドさんに、水をたっぷり持っていくようアドバイスをもらう。暑いからね~。
 大村のバス停から海岸沿の道をバスに揺られ、15分ほどで終点小港海岸に到着。ここからジョンビーチへの遊歩道が始まる。例のごとく靴の泥を落として歩き始める。


110506小笠原父島・小港海岸のヤドカリのあと砂浜に縦横に自転車のタイヤの跡のようなものが残されている。これは一昨日の晩に見たオカヤドカリが歩いた跡だ。



110506小笠原父島・八ッ瀬川

すぐに父島最大の川、八ッ瀬川の橋を渡る。ギンユゴイと思しき稚魚が群れている。よく見るとこの川は直接は海とつながっていない。小港海岸の砂浜の途中で行き止まりになっている。

110506小笠原父島・月桃の花

道端に咲いていた月桃(ゲットウ)の花。いかにもトロピカルな亜熱帯に似つかわしい派手な花だが、生姜の仲間だ。もともとは小笠原にない外来種。

110506小笠原父島・野ヤギまず目指す中山峠は海岸から100mの登り。途中、野ヤギが我々を見物していた。もともと人間が持ち込んだヤギが野生化したのが野ヤギ。片っ端から草を食い、希少な植物を絶滅させ、山を禿げ坊主にして土壌を流出させる。島から追い出そうと東京都は一生懸命駆除している。ヤギは好きでこの島に来たわけじゃないのに、人間て勝手だね。



110506小笠原父島・中山峠から小港海岸

小港海岸から20分ほどで中山峠に到着。荷物を下ろして一休み。ここからの景色が父島で最も美しいという人もいる。北側には小港海岸とコペペ海岸が見える。

110506小笠原父島・中山峠から南島

南東には足元のブタ海岸の向こうに、海を挟んで昨日上陸した南島が平たくなが~く見える。せっかく中山峠まで100m登ったのに、これから遊歩道に沿って標高ゼロのブタ海岸に下りなければならない。

YouTube Preview Image

中山峠からの360度の展望。南国の海、そして陸側にはとても小さな島とは思えない、険しく森深き山々が連なる。

110506小笠原父島・オガサワラノスリ鳥が山の上を旋回している。あの飛び方は鷲か鷹、猛禽類だが、小笠原にいる猛禽類はオガサワラノスリただ一種。小笠原諸島全体で100羽以下しか生息しないとされ非常に数が少ない。ラッキー!



110506小笠原父島・中山峠から高山

さて、休憩はおしまい。腰を上げてこれから行く方を眺める。タコノキの向こうに目的地のひとつ、高山がそびえる。さて、ブタ海岸へ下りるか…

110506小笠原父島・高山への登り標高ゼロのブタ海岸から標高228mの高山まで登り返す。それにしても暑いんですが…。ずっと森の中の道で、日差しがないのはいいのだが、風が止まるととたんにむわ~っとして汗が吹き出す。とてもじゃないがここは夏は歩けないな。


110506小笠原父島・高山の分岐高山への分岐。上は高山山頂、右は山腹を巻いて直接ジョンビーチ。もちろん山頂を目指す。それにしてもあち~。水をがぶがぶ飲む。



110506小笠原父島・高山山頂

写真を撮りつつ小港海岸からのんびり歩くこと2時間、標高228m、高山山頂に到着。メキシコ原産の外来植物、リュウゼツランに占拠されたぱっとしないピーク。もともとはどんな所だったんだろう。陸側の展望はあるが、海側はイマイチ。

110506小笠原父島・高山からの尾根道高山から細い岩尾根の上を南下する。ここはもともと岩なのか、ヤギに食い尽くされたのか…。ガスって景色が見えなくなってきたので、西上州の山を歩いているかのような気分だ。



110506小笠原父島・ジョンビーチに到着

岩尾根の先端にある展望台で、昨日見たハートロックのある円縁湾を眺めたあと、ジョンビーチに向けて一気に下る。そして小港海岸を出て3時間ちょい、やっとジョンビーチに到着した。

次回に続く)

コメントはお気軽にどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です