日本最南の富士山登頂~小笠原諸島の旅(9)
5/3 沖港~蓬莱根海岸~小富士~南崎~沖港
(前回の続き)
蓬莱根海岸でのんびりと1時間ほど過ごし、また南崎遊歩道に戻る。遊歩道を覆う森の木々は目まぐるしく変化する。これはもうおなじみ、タコノキの森。タコノキは沖縄で見られるタコノキ科のアダンと近縁種で、タコノキは小笠原の固有種なのに対し、アダンは南西諸島から東南アジアまで広く分布している一般的な木。で、なぜアダン科じゃなくてタコノキ科と名付けたのだろう?
そしてお次はオガサワラビロウの森。名前の通り、これも小笠原の固有種。
とりあえず残りのおにぎりを食べつつ霧が晴れるのを待つ。
30分くらい待っていると、海の霧が晴れてポツリポツリと鰹鳥島から平島へと続く島々が見えてきた。海は青く、激しい潮流が渦巻いているのが見える。ちょうどそのとき、女の子がひとり登ってきて、きれいですね~と海を眺めていた。タイミングがいいね~。午前中のははじま丸でやって来て、その足でここまで歩いてきたそうだ。元気だね~。
北側も晴れてきた。歩いて来た道はこの森の中、海沿いにつけられている。点々と頭を出しているオガサワラビロウがとても小笠原っぽい。
眼下にやっと南崎が見えてきた。母島に来たら必ず行くべきと言われる美しい海岸。岬に囲まれた穏やかな入り江にはサンゴ礁が発達し、珊瑚砂の白い浜が海を縁取っている。霧のため、海の色がくすんでいるのがちょっと残念。さて、行くか!
南崎。透き通った青い海。珊瑚砂の白い浜。入り江の入り口に浅瀬があるため、潮が引いている今はほとんど波が入ってこない。広い浜辺に人影はまばら、と言うか5人しかいない。静かでいいな~。シュノーケリングの道具を持ってきたのに水着を忘れてしまった間抜けな私は、とりあえずTシャツだけ脱いで海に入る。陽射しが強く暑いんだけど、水はちょっと冷たいな~。
これがさっきまでいた小富士。真っ黒い山に洞窟が虫食いのように走っているのが面白い。浜辺でチャプチャプと1時間ほど遊んで去る。ズボンがびちゃびちゃだがすぐ乾くだろう。
ついでに南崎の隣にあるワイビーチによる。小さな入り江の小さな浜。誰もいない。ワイビーチの「ワイ」は「ホワイト」のなまったものだそうだ。確かに浜の砂は白いが、水の中は黒い。
(次回に続く)
赤星山もおといこさんも地元で親しまれている山のようですね。調べてみたら行ってみた…