やっと着いた、母島上陸~小笠原諸島の旅(3)
4/30 (竹芝桟橋)~父島~母島
(前回の続き)
我々がさっきまで乗っていたおがまるを港に残し、ははじま丸は出港する。母島へは南へさらに2時間の船旅。
強い向かい風を受けて、カツオ鳥が船に寄り添って滑空する。この鳥は母島までずっと船と一緒だった。父島が視界から消えるとまた海しか見えなくなったので、クーラーのきいた船室に戻った。備え付けの母島のパンフレットをペラペラめくっていたら、いつの間にか寝てしまった。(どんだけ寝るんだか…)
気がつけば窓から母島が見える。あわてて甲板に上がる。甲板はクジラの話で盛り上がっていた。どうも寝ている間にクジラが現われたらしい…寝ていて見損なったナミビアのライオンを思い出した。
およそ「母」のイメージとは似つかわしくなく、母島は断崖絶壁に囲まれた、山がちな険しい島だ。そして島の端から端までの長さも父島より長い。厳しく大きなお母さん。
船は島に沿って南下を続ける。港は絶壁が途切れる島の南部にある。母島最南端にあり、かつ日本のもっとも南にある「富士」が見えてきた。
昨日の10:00に竹芝桟橋を出港し、15:40に母島沖港にやっと到着。緑に囲まれた小さな集落が見える。母島の人口は500人に満たず、集落はこの沖港にしかない。
この島でこれから一体何が待っているのか、ワクワク。そしてついに母島上陸。
すぐにシャワーを浴び、船旅の疲れを流し、持ってきたワインでいっぱい始める。開け放たれた窓から涼しい(ちょっと寒い)そよ風が吹き込んで気持がいい。
(次回に続く)
赤星山もおといこさんも地元で親しまれている山のようですね。調べてみたら行ってみた…