旅の終わり、でもまだ飛行機2泊~南米・パタゴニアの旅(24)
1/9 ブエノスアイレス~サンチアゴ~トロント
(前回の続き)
初日にMalbecを買ったフロリダ通り近くのワインショップが開いていたので、ちょっと高いがここでMalbecとTorrontesを買った。これから帰国すると言うとプチプチでしっかり梱包してくれた。
トレッキング装備とワインの詰った巨大なザックを背負ってホテルをチェックアウトする。おそらく飛行機の預け入れ制限は越えていないはずだが…。
途中、フロリダ通り近くのレストラン”My House”で昼食。純然たるアルゼンチン料理に思えるが、なぜか店名は英語。店員の薦めにしたがって牛肉を注文する。さんざん食べてきた巨大ステーキとも今日でお別れ。この度を越えた分厚い硬い肉にもすっかり慣れ、うまいと思えるようになって来た。
アルゼンチンで頑張るソニー。でもこの看板はかなり不気味。
アルゼンチンの全体的な手際の悪さをさんざん味わっているので、用心のため3時間前に空港に到着。そして電光掲示板には”CA093 Delay”(遅延)の文字が…離陸が1時間遅れるようだ。やっぱりチェックインにやたらと時間がかかる。Selfチェックインの機械の使い方を理解していないのに、何度も何度もトライする乗客が多い。それを見て助けてくれる係員もいない。手荷物検査では、直前に慌てて荷物からペットボトルを取り出して飲み干している人多数。結局、出発ゲートにたどり着いたのは搭乗30分前だった。
とにかく飛行機は無事離陸。ほっと一息。飛行機はぐんぐん高度を上げ、窓からブエノスアイレスのほぼ完璧な碁盤状の街並みが見える。さようならアルゼンチン、そしてパタゴニア。
感傷に浸るもつかの間、これからまだ機内で2泊するのかと思うとげんなり。
サンチアゴを目指す飛行機は、さざ波の海のような雲に覆われたメンドーサ上空を飛ぶ。そしてその雲の海が荒波の海となると、アンデス越えだ。氷河に覆われた、しかし砂漠のように乾いた巨大な山々が、夕日の茜色の雲の下で眠りにつこうとしている。私はこの巨大な山脈の終わりをバスに乗って自分の目で見てきたのだ。そう言えばアコンカグアはどこ?…反対側の窓だ…座席の予約を失敗した。
アンデスの山々は反対側の窓で、私の窓からは大平洋しか見えない。早々にシャッターを閉めて夕食。相変らずCAは飲み物のタイミングが悪い。おまけに機内食がまずい。このサラダは味がまったくないので、機内食についてる塩を生まれて初めて使った。
(次回に続く)
赤星山もおといこさんも地元で親しまれている山のようですね。調べてみたら行ってみた…