さようなら、最果ての街~南米・パタゴニアの旅(21)
1/7 ウスアイア~ブエノス・アイレス
(前回の続き)
雨。ウスアイアを後にする日、街を囲む山々は厚い雲に覆われ頂が見えない。宿でタクシーを呼んでもらって直接ウスアイア空港に向かう。
空港の建物はウスアイアらしく大きな柱や梁に木を使っている。ぬくもりが感じられる建物だ。そして、中に入ると行列。チェックインカウンターの前になが~い行列が続いている。係員はそれなりにちゃんと働いているようだ。しかし、まぬけなことを言う乗客が多いらしく、ひとりひとりに時間がかかっていて、なかなか列が縮まらない。2時間前に空港に着いたのに、搭乗ロビーに入ったのは30分前だった。
20分遅れて離陸した飛行機はいったん、南に飛び、ビーグル水道上空で大きく旋回して、北上、一路ブエノスアイレスを目指す。飛行機が旋回したときにウスアイアとフエゴ島の山々を見渡すことができた。またここの街に来ることはあるだろうか?いや、来れるだろうか?
さようなら、世界最果ての街。
ブエノスアイレスからあちこち寄りながら、バスで9日間かけてここまでやってきた。そして、その道程を3時間半でブエノスアイレスに戻る。旅の終わりは近い。
空港からのバスは1時間に1本しかなく、ちょうど出た後だった。路線バスは市内まで1時間以上かかると言うので、タクシーに乗る。恐ろしいほどメーターがどんどん上がる。ボッタクリタクシーか!?フロリダ通りまでA100$以上かかった…
アルゼンチンに入国した日に泊まったフロリダ通り近くのホテルにまたチェックインし、荷物を置いてぶらぶらと散歩にでる。入国した日と同じように、フロリダ通りは相変らず多くの人で賑わっている。まさかそのときは、熱を出して寝込むなんて夢にも思わなかった…
路上タンゴをやっている。ボンテージの衣装に身をつつんだ怪しいお姉さんが、帽子をもっておひねりを集めている。A5$札を入れると、「お釣は出さないよ」と言われた。だいぶスペイン語が聞き取れるようになってきた。今さら。
結局、完食したら胸焼けがひどく、食欲がなくなって、これが本日のディナーになってしまった。
参考
- ウスアイアの宿:La Casa de Ushuaia
- こじんまりしたB&B。 オーナーはよく気が付いて親切な女性。Hostel Worldから予約したにもかかわらず、すぐに直接メールをくれた。部屋数が少ないのでだいたいいつも満室らしい。
- ホームページ:http://www.silviacasalaga.com.ar
- ウスアイア~ブエノスアイレスの空路
- アルゼンチン航空の直行便を利用、約3時間半。他に経由便が多数ある。
- アルゼンチン航空のホームページはhttp://www.aerolineas.com.ar/home.aspだが、ここは日本からは予約はできるが支払いができない。
- 予約、支払いともに日本の販売支店に電話をして問い合わせるのがよいと思う。
- 日本の支店は、上記HPから”United States english”->”The Company”->”Sales Offices”->”IN THE WORLD”->”JAPON”とたどると表示される。ただし、私が電話したときには移転していて、別の電話番号にかけるようにアナウンスが流れていた。
- Jorge Newbery空港からブエノスアイレス市内
- リムジンバスは1時間おき。地球の歩き方2010にはA15$とあるが、A50$と表記されていた。
- タクシーはたくさん客待ちしている。市内までA100$以上かかったが、ボッタクリではないか…
- Palermoまで1kmほど歩いて、そこから地下鉄がいいかもしれない。
(次回に続く)
赤星山もおといこさんも地元で親しまれている山のようですね。調べてみたら行ってみた…