ブエノスアイレスを発つ~南米・パタゴニアの旅(5)
12/27 ブエノスアイレス(コロン劇場、5月広場)
(前回の続き)
お腹が減ったのでなるべく涼しそうなカフェを探して入る。アルゼンチンには1880年以降、ヨーロッパ各地から1200万人もの移民が渡ってきた。だからヨーロッパ各国料理が味わえる、とのことだが…このピザはパンにハムとチーズをのせて焼いただけのような…そしてナイフに思い切り力を入れないと切れないほど固い…
また五月広場に戻ってきた。ここに限らずブエノスアイレス中心部には公園が多く、どこも緑がきれいだ。
そして人が多い…。勤め人だか観光客だか平日の昼間だというのに、道も広場も地下鉄も人でいっぱい。
五月広場の北隣には1827年に建てられた大聖堂(Catedral Metropolitana)がある。とりあえず入ってみる。厳粛な雰囲気で暗くて涼しい。扇風機の前の席に座り、また睡魔と闘う。
アルゼンチンの聖母(our ladyとあった)。ウエディングドレスみたいなのを着ている。
サン・マルティン広場で銅像になっていたマルティン将軍の実体はこの柩の中にある。柩は護衛兵に守られ、そしてその護衛兵の腕をおじいさんがいじっているが、護衛兵はピクリとも動かない。
外から見た大聖堂。大聖堂というより図書館か裁判所みたい。
だいたい見るものは見たので歩いてバスターミナルに向かう。途中、用もないのにレティロ駅(Est. Retiro)に入る。駅舎もヨーロッパ風。アルゼンチンではかつて国内に鉄道網が発達していたが、経済と政治の混乱でほとんど廃線になってしまったそうだ。
バスターミナルに到着。鉄道が衰退し長距離交通の要はバスだ。
バスターミナルの中には売店があって、水や食料が買えるがとても高い。周辺の店の水も高く、バスターミナルに近づくほど物価が上がる。わざわざ戻ってバスターミナルから離れたところに買い物に行く。
19:00発のリオ・ガジェゴス行きのバスに乗らなければならない。すでに18:55をまわったが、ずらりとならぶバスのどれだか分からない。乗り遅れたらしゃれにならないので、端っこのバスから聞いてまわる。と、19時ギリギリになって向こうからバスがやって来た…それから荷物を積み込んで結局20分遅れの19:20ブエノスアイレス出発。
高価な食事つきのデラックスシートを予約しておいた。座席は1+2の3列で、リクライニングも快適。冷房もガンガン効いていて快適。まわりを見れば乗っているのはなぜかお年寄りばかり。
この椅子に2泊しリオ・ガジェゴスに到着するのは明後日の朝になる。
ブエノスアイレスは広い。市街地のいくつかのバスターミナルをまわり乗客をのせ、郊外に出たときには20時を過ぎていた。そして、アナウンスがあって夕食がでてきた。食事を済ませ窓の外の南半球の星空、マゼラン雲を眺めているうちに暑さと疲れのせいか、緊張が解けたせいかウトウトしてそのまま眠ってしまった。
参考
- リオ・ガジェゴスへのバス
- Andesmar社19:00 Buenos Aires発、翌々日6:05 Rio Gallegos着
- サービスEJ (デラックスシート、食事つき)A688$
- Andesmar社のHP(http://www.andesmar.com/shop/default.asp)で日本から予約、支払いができる。
(次回に続く)
赤星山もおといこさんも地元で親しまれている山のようですね。調べてみたら行ってみた…