全くついてない…~甲斐駒ヶ岳(1)
10/10 横手駒ヶ岳神社~七丈小屋
10月の連休は、池口岳~光岳の縦走とずっと決めていた。
だが、直前に非常に強い台風17号が日本を縦断…ただでさえ崩落が激しく、倒木が多い南ア南部がどうなっているか分からない。仕方なく中止し、甲斐駒ヶ岳~早川尾根に転進した。
全くついてない。

これから登る黒戸尾根は雲に覆われている。台風が去った後に寒気がやってきて、今シーズン初の本格的な西高東低の気圧配置になっている。
それにしてもなぜか腕がかゆい。袖をまくってみると、かぶれたような発疹ができていた。これはいったい…



道の傍らには石碑や石仏が立っている。甲斐駒ヶ岳は信仰の山だ。

刃渡りもガスで視界がないので高度感が全くない。
尾根につけられた登山道はは針葉樹林と苔が美しいが、紅葉もちょうど見ごろできれいだ。

昔の人はこの険しい尾根を信仰のために、石仏や鉄剣を背負って登ったのだ。


昔行った、針ノ木岳~烏帽子岳の大崩壊地帯を思い出したが、しかし、ここの道はしっかりと整備されていて、不安感はない。


小屋に着くと同時に冷たい風が吹き、雪が舞いだした。でも小屋の中はガンガンにストーブが焚かれて暖かい。思わずビールを買った。



いい気分で飲んでいたら、朝、腕にできていた発疹がすごいかゆくなってきた。手のひらもかゆい、と、手を見ると、
なっ、なんじゃこりゃ~(松田優作風)
手のひらの厚い皮にも発疹ができてボコボコに膨らんでいる。強力な蕁麻疹だ。
何が悪かったんだか、全く心当たりがないが、とにかく酒をやめて水分をたくさん取る。でも治まる気配は全くなく、発疹は顔以外の全身に広がった。
よりによってなんで山で蕁麻疹になるんだ。なんだか分からないが、全くついてない…
寝袋に入ると暖まって、ますますかゆくなる。もう耐える以外にない。
(次回に続く)
赤星山もおといこさんも地元で親しまれている山のようですね。調べてみたら行ってみた…