全くついてない…~甲斐駒ヶ岳(1)


10/10 横手駒ヶ岳神社~七丈小屋

10月の連休は、池口岳~光岳の縦走とずっと決めていた。
だが、直前に非常に強い台風17号が日本を縦断…ただでさえ崩落が激しく、倒木が多い南ア南部がどうなっているか分からない。仕方なく中止し、甲斐駒ヶ岳~早川尾根に転進した。
全くついてない。

前日の夜更けに道の駅白州に到着し仮眠。朝起きてみれば、多くの人が車でやってくる。何かと思えば水を汲みに来ているようだ。

これから登る黒戸尾根は雲に覆われている。台風が去った後に寒気がやってきて、今シーズン初の本格的な西高東低の気圧配置になっている。
それにしてもなぜか腕がかゆい。袖をまくってみると、かぶれたような発疹ができていた。これはいったい…


横手駒ヶ岳神社の駐車場に車を置いて出発。集落から奥まったところにある神社だがかなり立派だ。社からはお払いか何かの声が聞こえてくる。


しばらくは、明るい雑木林のなかの穏やかな登山道を行く。道にはぶちまけたように栗が落ちている。まるで栗畑だ。今日は七丈小屋までなので時間はたっぷりある。寄り道をしながら歩く。ポケットがだんだん重くなる。


横手駒ヶ岳神社からの道は2万5千図では尾根上にあるが、実際はほとんどトラバースで、駒ヶ岳神社からの道と合流する直前で、尾根に向かって斜度を上げてゆく。
道の傍らには石碑や石仏が立っている。甲斐駒ヶ岳は信仰の山だ。


駒ヶ岳神社からの道を合わせると、急に人が多くなってきた。黒戸尾根は人気の登山道だ。そして雲も厚くなってきた…

刃渡りもガスで視界がないので高度感が全くない。


尾根につけられた登山道はは針葉樹林と苔が美しいが、紅葉もちょうど見ごろできれいだ。

五丈小屋の跡地を通過すると、急に黒戸尾根は険しい岩尾根となる。梯子や鎖が連発する。もし梯子がなければザイルが必要だろう。
昔の人はこの険しい尾根を信仰のために、石仏や鉄剣を背負って登ったのだ。


尾根が一つの岩の塊のようだ。登山道は巨大な岩を巻いたり、むき出しの岩の上を鎖で登ったりして高度を上げてゆく。


そして橋もある。
昔行った、針ノ木岳~烏帽子岳の大崩壊地帯を思い出したが、しかし、ここの道はしっかりと整備されていて、不安感はない。


そして、また梯子…垂直な岩につけられた梯子は高度感がある。微妙に足場の間隔が広く、太くて手でつかみにくい。


梯子をこなして正午過ぎには七丈小屋に到着。細い尾根にのった小さな小屋だ。よく台風で吹き飛ばされないもんだ。

小屋に着くと同時に冷たい風が吹き、雪が舞いだした。でも小屋の中はガンガンにストーブが焚かれて暖かい。思わずビールを買った。


小雪が舞う中で、時にはガスが切れて地蔵岳が見える。あそこまで行く予定だが、一度かなり下りて、また登り返すようだ。もったいない。


本日の収穫。時間はたっぷりある。ひとつひとつナイフで丁寧に皮をむく。


夕食はもちろん栗ご飯。秋の味覚。こたえられんな~。


いい気分で飲んでいたら、朝、腕にできていた発疹がすごいかゆくなってきた。手のひらもかゆい、と、手を見ると、

なっ、なんじゃこりゃ~(松田優作風)

手のひらの厚い皮にも発疹ができてボコボコに膨らんでいる。強力な蕁麻疹だ。
何が悪かったんだか、全く心当たりがないが、とにかく酒をやめて水分をたくさん取る。でも治まる気配は全くなく、発疹は顔以外の全身に広がった。
よりによってなんで山で蕁麻疹になるんだ。なんだか分からないが、全くついてない…
寝袋に入ると暖まって、ますますかゆくなる。もう耐える以外にない。

次回に続く)

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