山深いけど踏み跡しっかり~荒沢谷(1)
9/26 荒沢橋~菅ノ平
大洞川の深い谷、その向こうには深い森に覆われた大きな和名倉山。三峰から大洞林道をたどり荒沢橋に至る。かつては狼がいたと言われる山深い場所だが、林道の状態が比較的良いせいだろうか、すでに何台も車がとめてあり、釣り人がうろうろしている。
荒沢橋から荒沢谷に入渓。穏やかな沢にいくつもナメ滝がかかる。全体的に明るく、ほっとする沢だ。しかし、沢の岸にはしっかりと踏み跡が付き、ところどころゴミが落ちていて、人の多さが感じられる。伐採用と思われるワイヤーも散乱していて、ちょっと興ざめ。
特徴的な真っ赤な岩があちこちにある。
8mベンガラの滝。ベンガラと言うほど赤くない。
釣り人が多く入る沢なので、魚がいるかと思ったが、今日は影も形もない。夕食のおかずピンチ!
釣り人が多く入る沢なので、魚がいるかと思ったが、今日は影も形もない。夕食のおかずピンチ!
ベンガラの滝はしかりとしたふみ跡を使って左からさっくり巻く。すぐ滝口に下りるには懸垂になりそうなので、ちょっと大きく巻いて、先のガレで下りた。
ベンガラの滝の先はゴルジュになり、1、2mの滝が続く。ゴルジュの中も明るく、圧迫感はない。深い淵も、のけぞるようなチョックストンもなく、快適に滝を越えてゆく。
魚はいないが、うまそうなキノコがいっぱい生えている。「私を食べて!」と言っているようだが無視して進む。
ゴルジュをぬけてちょっといくと、右岸が疎林の広い台地になっている。さらに進むと、沢はちょっと狭くなるがすぐにまた台地が現れる。おそらくここが菅ノ平だろう。まるで整地したかのような絶好のサイト場。
ふわふわの落ち葉の上にテントを張る。
流木を集めて火をおこす。魚はない。キノコもない。しかし、薪はいくらでもある。用意してきた材料で芋煮鍋、飯盒で飯を炊く。
パチパチと燃える火を無言でじっと見つめながら、宝山のお湯割りをチビチビやる。なんだか落ち着くな~。これが沢の醍醐味。
パチパチと燃える火を無言でじっと見つめながら、宝山のお湯割りをチビチビやる。なんだか落ち着くな~。これが沢の醍醐味。
(次回に続く)
赤星山もおといこさんも地元で親しまれている山のようですね。調べてみたら行ってみた…