うっかり遅出~奥秩父東部縦走(3)
9/22 笠取小屋~古礼山~雁坂峠~雁坂峠登山口
(前回の続き)
3時半に起きたらあたりはガスに包まれていた。夜明けが近づいてもなかなか明るくならず、天気の回復を待って出発したのは5時半だった。
雁峠は笹原の開けた峠だが、今日はガスがかかり、薄暗くわびしい感じだ。
静寂とガスに覆われた主稜線の道を黙々と歩く。雨は降っていないが、足元の笹は濡れ、風が吹くと木からバラバラと水滴が落ちてくる。
冷た!
陽が昇るにつれガスが切れ、だんだんと景色が見えるようになってきた。左手には昨日と同じように富士山が見える。
振り返ると、風にあおられた雲が笠取山を越えようとしている。朝の低い太陽の光が木々の影を雲に映し、幻想的な景色だ。
誰もいない古礼山山頂。ここからは富士山が見える。山頂手前の笹原にベンチがあって、そこからは西に連なる奥秩父の主稜線を見ることができる。
古礼山から登山道は北に向かう。ここまでは笹原の混じる明るい林だった。しかし、稜線の北面は今までとがらりと雰囲気を変えて、苔に覆われたしらびその密林となる。
道端の標柱?もびっしりと苔に覆われている。
ここは標高2000m弱だが、ちらほらと紅葉が始まっている。
やっぱり誰もいない水晶山山頂。やたらベンチがおいてあるが、展望はない。
水晶山を越えると、苔はますます厚くなってゆく。場所によっては隙間なく苔に覆われた緑の地面に、登山道だけが黒い小川のように地肌を見せているところもある。
ちょっと登ると、テントを張ってのんびりしたくなるような明るい林になり、展望が開けてくる。正面には雁坂嶺、そしてその奥に甲武信ヶ岳が見える。
今日は甲武信ヶ岳まで行く…と思ったが、予定より行動が遅れている。朝、1時間遅く出たのを忘れてた!う~ん、この時間だと終わりから2本目のバスに乗れない。終バスだと温泉に入れない…どうしよう。
開放感あふれる笹原の雁坂峠。もちろん展望もすばらしい。日本三大峠だ…三大峠って?雁坂峠、針ノ木峠、三伏峠のことらしい。三大峠制覇!
結局、温泉を優先して、甲武信ヶ岳まで行かずここで下山することにした。時計をみれば、2時間で下れば10時半のバスに間に合いそうだ。ダッシュで下りだす。
結局、温泉を優先して、甲武信ヶ岳まで行かずここで下山することにした。時計をみれば、2時間で下れば10時半のバスに間に合いそうだ。ダッシュで下りだす。
雁坂峠から下る道はだいたい歩きやすい道。だが、沢沿いだけは荒れていて、右岸が崩れ倒木が多い。沢が増水すれば道が変わってしまいそうだ。こんなナメ沢を渡ったりもする。
そんなこんなもダッシュで通過する。
そんなこんなもダッシュで通過する。
登山道が終わり林道終点に到着。しっかりとコンクリートで舗装され、路肩が固められた堅固な道路だ。こんなところになぜこんな永久道路が必要なんだろう?
ここもダッシュで進むが、コンクリートの硬さが膝に響いて歩きにくい。
ここもダッシュで進むが、コンクリートの硬さが膝に響いて歩きにくい。
雁坂トンネル入り口。もう国道は近い。トンネルの後に奥秩父の主稜線が見える。あそこからここまで1時間半。でもここから国道に出るまでの15分が長かった…
余裕の10:15に国道に到着。だが、バス停がないので、走ってきたバスに手を振ってとめて乗り込む。
着いたのは笛吹きの湯。源泉かけ流しのこじんまりとした湯だ。この温泉の露天風呂はぬるい!屋久島の湯泊温泉ほどではないが、入っていると外気が冷たくて、湯から出れなくなるくらいぬるい。露天風呂に入った後、内湯で体を温めて出る。でも下山後に温泉に入れて満足。
着いたのは笛吹きの湯。源泉かけ流しのこじんまりとした湯だ。この温泉の露天風呂はぬるい!屋久島の湯泊温泉ほどではないが、入っていると外気が冷たくて、湯から出れなくなるくらいぬるい。露天風呂に入った後、内湯で体を温めて出る。でも下山後に温泉に入れて満足。
(奥秩父東部縦走、完)
赤星山もおといこさんも地元で親しまれている山のようですね。調べてみたら行ってみた…