屋久杉三昧~屋久島日食紀行(4)
7/21 屋久島・ヤクスギランド
(前回の続き)
屋久島と言えば屋久杉。屋久杉といえば縄文杉だろう。
でも縄文杉への道は、蟻の行列のように人が列をなしているらしい。屋久島まで来て人ごみはいやだ。
そこで、いろんな屋久杉が見られるヤクスギランドに行くことにした。
道はなんどか渓流を横切り、そのたびに吊橋を渡る。しっかりした吊橋であまりゆれない。
「ヤクスギランド」…なんか名前が安っぽい。破綻寸前のアミューズメント・パークみたいだ。でも、行けばそのイメージは打ち壊される。巨木が林立し、苔に覆われた、もののけ姫が出てきそうな森だ。屋久杉ばかりではなく、栂などのありえないほどの巨木が随所にある。
時々屋久杉の倒木に出会う。道の部分だけ切り取られていたり、階段がつけられていたり、道の一部になっている。自然に倒れたものもあるようだが、伐採されて放置されたものもある。
樹齢2600年(推定)の母子杉。この森は江戸時代に杉の巨木はほとんど伐採され、その後育った杉がメインらしい。でも所々に樹齢1000年を超える堂々とした杉が残っている。
橋の横から川原に下りた。川原の石の上には小さな若木が芽吹いていた。このまま平穏に何百年もたてば、この芽は岩を根の下にしっかりと抱えた大木に育つのだろう。
遊歩道をめぐり終われば気分すっきり。ヤクスギランド、名前は変だが侮り難し。
でもこの後がいけない。帰りのバスは、駐車場のおじさんが「こんなに乗れるのか~」と言うほどの人でギュウギュウになった。通勤時間帯の田園都市線のようなバスに無理やり乗ったが、つかまるところがない。天井の微妙な溝に、フリークライミングの要領で指先をかろうじてフックし、なんとかバスの揺れに耐えながら山を下った。
せっかくの森林浴がバスで台無しになったので、また湯泊温泉に行き、ふやけるまでお湯につかった。
(次回に続く)
赤星山もおといこさんも地元で親しまれている山のようですね。調べてみたら行ってみた…