滝の展示場?~丹沢・水無川本谷
7/5 戸沢~水無川本谷~塔ノ岳~花立~戸沢
沢初心者を連れて水無川本谷に行くと言うので、足慣らしについていった。この辺りは勘七や新茅は登ったが本谷は初めてだ。丹沢自体、森が荒れていてあまり好きではないので進んで行くことはないが、本谷は有名なので興味があった。
戸沢での天候は曇り&ガス。雨が降っていないのでよしとする。
戸沢での天候は曇り&ガス。雨が降っていないのでよしとする。
戸沢の駐車場から林道をちょっと行ったところから入渓。人生初沢メンバーの表情はやや緊張気味。
F1。立派な滝だな~。と見ると、「F1」と書いたプレートが岩に打ち付けられ、左側に鎖がかかっている。「なんで沢の中にプレートと鎖が!!」と大げさに驚いてみる。
知ってたけど。
鎖を使ってさっくりと巻く。
知ってたけど。
鎖を使ってさっくりと巻く。
もう説明の必要はない。ここにも「F2」のプレートと鎖がある。滝の展示場か。
鎖がなくても十分登れる左側を登る。
鎖がなくても十分登れる左側を登る。
ここには「F3」のプレートだけでなく、「滑落事故多発地点」のプレートが。おいおい、脅かすなよ。
左の鎖を使ってさっくり巻く。
左の鎖を使ってさっくり巻く。
トップに立って進む。知らないうちにF4を越えてF5。ここにも鎖があるが、ちょっと様子が違う。どう見ても鎖がないと登れないバンドに鎖がかかっている。
おいこら、鎖に体重をかけろってか、ステルスだから苔が生えていたら登れんぞ、高度感もあるし、聞いてないよ~、と騒ぎたかったが、初心者も後ろにいるので、黙って取り付く。
おいこら、鎖に体重をかけろってか、ステルスだから苔が生えていたら登れんぞ、高度感もあるし、聞いてないよ~、と騒ぎたかったが、初心者も後ろにいるので、黙って取り付く。
途中で振り返って、にっこりと
「怖いぞ~」
5mチョックストンの滝。右側から登れるが、もうすっかり巻くことに慣れてしまったので、なんのためらいもなく右から巻く。
プレートには「F7」とあるが、小滝が連なっていて、どれがF7だかよく分からない。
ガスが濃くなってきて、おどろおどろしい天気になってきた。初沢メンバーのテンションが下がらなければいいが。
ガスが濃くなってきて、おどろおどろしい天気になってきた。初沢メンバーのテンションが下がらなければいいが。
F8。大きい。垂直の岩壁から水が落ちてくるが、ガスで上のほうがよく見えない。ガスの切れ間に写真をパチリ。
さっきまでうようよいたヒルも、もうここにはいないようなので、ザックをおろしてゆっくり休む。
F8の滝の直下に立つ。大粒の水滴がガスの中から落ちてくる。天気が良ければ浴びてみたいが、肌寒いのでやめておく。
例のごとく大きな滝は高巻く。この沢は高巻きがしっかり踏まれていて、おまけに鎖やロープがあって快適。
本日最後の滝、F9。右のルンゼを登って、やっぱり高巻く。
F9を越えると水が涸れ、遡行終了。冷たい沢靴を脱ぎ、アプローチシューズに履き替える。足があったか~い。至福の瞬間。
沢の周りにはいろいろな花が咲いていた。丹沢って花が多いんだね。しらなかった。
沢の周りにはいろいろな花が咲いていた。丹沢って花が多いんだね。しらなかった。
終了地点のガレから、すぐに左の尾根にのる。広葉樹の疎林に下草の緑が目にしみる。聞こえるのは鶯の声のみ。とっても丹沢らしくない。風も涼しく心地よい。いいところだ。丹沢を見直した。
すぐに稜線の登山道に出て、ひと登りで塔ノ岳山頂。ハイカーで賑わういつもの丹沢の姿。
晴れてたら稜線は暑くて地獄だと思っていたが、幸運にもどんよりと雲ってガスまで出ている。戸沢を目指してもうひたすら下るのみ。
(水無川本谷、完)
赤星山もおといこさんも地元で親しまれている山のようですね。調べてみたら行ってみた…