稲子湯へ駆け下る、が…~八ヶ岳・硫黄岳から天狗岳(2)


9/24 美濃戸口~硫黄岳~天狗岳~稲子湯

前回の続き)

170924根石岳から天狗岳

箕冠山からひと登りで、丘のような根石岳の山頂に到着。天狗岳にすっきりとしたトレースが続く。

170924根石岳から硫黄岳を振り返る

振り返れば、硫黄岳に赤岳、阿弥陀岳。不思議なことに、離れれば離れるほど、赤岳より阿弥陀岳の存在感が大きくなる。

170924天狗岳手前の橋

天狗岳山頂のちょっと手前は、尾根が切れていて、橋が架かっている。橋の向こうには、青空をバックにした、登山者で賑わう東天狗岳の山頂が見える。

東天狗岳の山頂では、子供からお年寄りまで、そこかしこに座り込んでいて、ザックを下ろす場所がない。

170924東天狗岳から西天狗岳

東に視線を転ずれば、そこには西天狗岳が。あちらのほうが人が少なそうだ。あっちにいって休もう。

170924西天狗岳山頂から南八ヶ岳

東天狗岳の山頂から、10分ちょいで西天狗岳の山頂に到着。こちらのほうが人が少なくて、のんびり休める。
ザックを下ろして、来し方を眺めながら、本日3度目のおにぎりタイム。硫黄岳を出発したのは、1時間半くらい前だが、もうだいぶ遠くに見える。

170924すり鉢池分岐から蓼科方面

南八ヶ岳と北八ヶ岳の正式な境界がどこかは知らないが、天狗岳から北は、間違いなく北八ヶ岳のエリアになる。南八ヶ岳は、アルペン的な峰々が連なるが、ここからは、針葉樹の樹海に覆われたなだらかな北八ヶ岳の山々が続く。
すり鉢池への分岐で、雲が切れるのを待ったが、残念ながら正面に見えるはずの蓼科山は姿を現さなかった。

170924ニュウと紅葉

再び樹林の中の道を行く。今日は陽射しが強いので、木陰が涼しく心地よい。
森の切れ目から稲子岳の岩壁が眺められる。

170924中山峠への道

天狗岳からの樹林帯の道はとても歩きにくい。道には、ぼこぼこと岩があるうえ、その岩の間は、泥沼と化し、または水溜まりと化している。岩に足をかけ、滑ってそのまま水溜まりにドボン。
ゴアのトレランシューズで良かった。店員さんはお勧めしないと言っていたけど。靴はドロドロだが、水は全然染みてこない。

170924中山峠

中山峠に到着。時間によっては、ここからミドリ池経由で稲子湯に下りなければならなかった。でも、予想以上にいいペースで来たので、もうひと歩きし、ニュウを経由して稲子湯に下りることにする。

170924中山峠からニュウへの道

うっそうとした薄暗い森の中をニュウへ向かって走る。時々、泥道に足を取られる。
170924樹林帯の土の層

苔に覆われた森の地面をえぐるように登山道が踏まれている。その森の土は、ミルフィーユのように層をなしている。こういうのをよく調べると、森の歴史がわかるんだろうな。

170924ニュウ

中山峠からほとんど人に遭わなかったが、ニュウにはたくさん人がいた。どこから湧いて出てきたのか。白駒池からピストンで来るのだろうか。

170924ニュウから白駒池

ニュウの山頂から蓼科方面を眺める。残念ながらやっぱり蓼科山は雲に隠れて見えない。
しかし、緑の森に群青の白駒池。絶景かな。

170924ニュウから稲子湯への分岐

さて、下山にかかる。
ところが、手持ちの地図と実際の道が違っていて、ちょっと戸惑う。
手持ちの2万5千図と、10年以上前のエアリアには、ニュウの山頂から直接白駒林道へ下りる道が描かれている。でも、そんなものはない。ニュウからいったん、白駒池への道を下り、数分下ったところにある分岐を右に行く。そうすると、2万5千図にかかれている道にのり、やがて白駒林道との交差点(上の写真)に至る。

170924白駒林道を稲子湯へ

白駒林道の交差点を道標に従って、稲子湯の方向へ行く。でも、方向が2万5千図と全然違う。2万5千図では、道は、南東方向へ延び、ガレマークのある沢(怖そうだ…)に沿って下りてゆく。でも実際の道は、山腹をトラバースするように南西に延びている。刈払いがあまり入っていないようで、歩きにくい。あまり踏まれていないので、岩もヌルヌル滑る。倒木に行く手を遮られることもある。

道型に沿って、テープを目で追い、地図で現在地を確認しながら、駆け下る。と、テープを探して頭を上げた瞬間、岩についた右足がずるっと滑り落ち、バレリーナのように、つま先から地面に着地。走り下りている勢いを止められず、そのままぐりっと足首を内転してしまった。「うぐっ。」ひねった瞬間、激痛がはしる。しばらく無言でたたずんでいたが、足首がちょっと痛むものの、歩くのは大丈夫そうだ。捻挫防止のテーピングのおかげで、致命的なダメージを負わずに済んだようだ。

こんな寂れた登山道で歩けなくなったらシャレにならん。ここからゆっくり歩いて下りる。
稲子岳から南東に延びる細い尾根の1840m付近で、2万5千図の道にのる。

170924稲子湯

右足首に軽い捻挫を負ったものの、13:03に無事に稲子湯に下山。美濃戸口から7時間58分かかった。
稲子湯に前に来たのは、たぶん、小学校5年生くらいのときだ。最初に山を教えてくれた今は亡き叔父に連れられてやってきた。今でも私の中では大きくて強くて優しい叔父だが、すでに私の歳は、叔父の亡くなったときの歳を越えてしまっている。なにか感慨深い。

念のため、右足を冷やしてから温泉に入る。硫黄のにおいのする炭酸泉だ。あ~、(ちょっと足が痛いけど)極楽極楽、充実した一日だった。

参考タイム:
美濃戸口5:05-6:55赤岳鉱泉7:08-8:21硫黄岳8:38-9:58西天狗岳10:13-11:26ニュウ11:37-13:03稲子湯

(八ヶ岳・硫黄岳から天狗岳・完)

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