蝶の谷…茂林~台湾・高雄の旅(2)


2/25 高雄駅~旗山~茂林~旗山~高鐵左営~蓮池潭~高雄駅

前回の続き)

まだ明けやらぬ5時半、ホテルをでて高雄駅に向かう。風が冷たい。
六合夜市の屋台がひしめき合っていた六合二路は、きれいに片付いていて、単なるだだっ広い道路になっている。

今日は、数万の蝶が乱舞するという蝶の集団越冬地、蝶の谷のある茂林までたっぷりバスに乗る。それに備え、通りにあるセブンイレブンで、悠遊カードをチャージした。高雄では駅でチャージできないのでセブンイレブンでチャージする。

170225高雄駅駅舎

30分ほど歩いて、高雄駅に到着。前回高雄に来た時には、この駅から列車に乗って台東に向かった。しかし、今では、この駅舎は使用されていないようだ。

この向い側に高雄客運のバスターミナルがある。目的地の茂林に行くには、ここから、まず旗山に行き、そこでバスを乗り換える。旗山に行くには、バス路線がいろいろあって、時間も運賃も様々だ。その中で、最も短時間で旗山に行く8028番のバスに乗る。

バスは、ハイカーと思しきおじさん、おばさんでいっぱい。どこへ行くのだろうか。

170225旗山バスターミナル

田んぼや畑を眺めながら高速道路を爆走し、時刻表通り、1時間05分で旗山バスターミナルに到着。
コンビニはあるが切符売り場がない(しまっている)。悠遊カードがあるから問題ない、と思って茂林に行くH31バスに乗ったら、カードが読み取り機に認識されない!もう、既に発車時刻は過ぎている。やばい…。
すかさず、係員のおばさんが飛んできて、事務所に連れていかれた。言われるがままにカードを渡すと、リーダにあてて何かやっている。どうも、台北のカードはアクティベイトしないと、高雄のバスでは使えないようだ。ポン、とカードを手渡され、無事にバスに乗ることができた。

170225茂林公園入口の橋

バスに乗ったのはいいが、どこでバスを降りるのかわからない。乗るときに、蝶の谷はどこで降りたらいいかと聞いたら、「茂林」と教えられた。ところが、「茂林」のつくバス停は3つある。
バスの窓から「茂林遊客活動中心」(茂林ビジターセンター)という建物が見えたので、そのあとのバス停「茂林風景区入口」で降りてみた。公園の地図や、公園ゲートがある。

でもハズレだった。

正解は3つめの単なる「茂林」だった。
「茂林風景区入口」から「茂林」まで、この1Kmにおよぶ、ずっと上り坂の橋を黙々と歩く。でも橋の欄干には、蝶のオブジェがアレンジされ、気分が盛り上がる。

170225茂林、蝶に注意を促す標識

やっとのことで橋を渡りきると、蝶に注意するように、車に徐行を促す標識があった。どんだけ飛んでいるんだろうか、期待に胸膨らむ。

170225茂林、蝶の鑑賞遊歩道

茂林のバス停の直前に大きな駐車場があって、その横に、蝶を見るための遊歩道の入り口がある。うっそうとした森の中の道だが、しっかり整備されているので、普通の運動靴で十分だ。

170225茂林蝶の谷

うっそうとした常緑樹の森の中の道を、鳥のさえずりを聞き、汗をかきながら展望台まで登る。
いや~、森林浴を堪能した。

終了。

ん、蝶?なにそれ?
人はいっっぱいいるけど、蝶なんていなかったよ。いや、正確に言えば5匹くらいいた。

どうも今年は、すでに蝶は越冬を終え、帰ってしまったらしい。私の知り合いはもっと遅い時期に来て、いたるところにひらひらと蝶が舞っているのを見たというので、年によってぜんぜん違うようだ。ここで一首、

  蝶の谷、行ってみたら、ただの谷。

170225旗山老街

失意のうちにバスに乗り、旗山に戻る。バスは時刻表より10分も早く来た。危ないところだった。台湾はバスの時間がアバウトだから注意すること。

旗山で昼食とする。
まずは、日本占領期から残る街、旗山老街をぶらぶら散歩。趣のある建物が並ぶ。しかし、建物は派手にデコられ、道の両側はぎっしり屋台がならび、全く趣はない。なにかお祭りだろうか、すごい人でごった返している。

170225旗山の台湾料理

旗山車駅の近くにある「老媽厨房」という店に入った。至って普通な台湾家庭料理の食堂。メニューも炒飯やビーフン、餃子といった、至って普通な感じ。味も至って普通。まるで、友達の家に行って昼食をごちそうになっている気分。

会計の時に、20代前半と思われる女性の店員さんに、「日本人?」と聞かれる。そうだと答えると、ニコニコして「すご~い、旅行で来たの?」とか矢継ぎ早に中国語(台湾国語)で質問される。が、だんだん聞き取れなくなる。彼女が厨房にもなにやら声をかけると、コックさんも奥から身を乗り出して「うまいか!?」と聞いてくる。普通だ、とは言えないので、めっちゃうまい、と答える。

台湾では、私が日本人だとわかると、親しげに話しかけられることが頻繁にある。ご年配の方に日本語で話しかけられることも多いが、当然、中国語が多い。けっこう、容赦なく、親しげに畳みかけてくる。台湾人は陽気で親日の方が多いので、言葉ができなくても、ストレスなく旅行はできるが、やっぱり言葉はできたほうが楽しい。

170225高鐵左営駅

まだ、ホテルに戻るには時間が早いので、観光らしい観光をすることに。
旗山からバスに乗り、高鐵左営駅(新左営駅)にやってきた。高鐵(台湾新幹線)の駅は、町から離れた寂しい駅が多いが、ここは、駅前に三越もあり、とても賑わっている。

ここから、バスに乗り、テレビの旅行番組でもおなじみの蓮池潭に向かう。が、あろうことか、反対のバスにのり1時間ロスする。歩いて行ったほうが早かった…
自分一人なら歩いていくのだが、今回は両親が一緒なのでバスにした。この辺のバス路線は、本線、支線(バスの路線番号が同じなのに、終点が違う)入り乱れて、複雑なので注意。

170224蓮池潭、龍虎塔

はい、これがテレビでもおなじみの、高雄名物、蓮池潭の龍虎塔。

それよりも…く、くまモン?あなたは、柄パンを履いた、くまモンですか?
台湾観光のマスコットキャラらしいが…。
職業柄、とても気になる…。でも見なかったことにしよう。

龍虎塔は、龍の口から入って、虎の口から出ると幸福になるという。正確に言うと、龍の口から入って、龍のお尻から排出され、虎のお尻に潜り込み、虎の口から吐き出される。なんか寄生虫になった気分だ。

170225高雄龍虎塔

龍虎塔に登る。虎がよくできている。
らせん階段を登りきると、蓮池潭から高雄の街が見渡せる。池を吹き渡る風も心地よい。

170225高雄、美麗島駅

ほどほどに疲れたので、ホテルに戻る。美麗島駅でMRTを下りる。そして、改札を出ると、そこにあるのは光のドーム「光之穹頂」。ステンドグラス作家Narcissus Quagliataの手による、世界最大級のステンドグラスの天井。この幻想的な光の中、台湾の若者は、床にぺったりと腰を下ろしてくつろいでいる。

170224高雄、海王子

夕食は、昨日、臨時休業で入れなかった、澎湖産魚介類のシーフードレストラン「海王子」。
ウニの炒め物、赤魚(ハタ?)の揚げ物、アワビと野菜の蒸し煮、からすみ炒飯、…とにかく食いまくる。食べるのに一生懸命で、写真を撮るのを忘れていた。
値段も、六合夜市の海鮮屋台と大してかわらず、大満足。

台湾の地下鉄は「萌え」に感染している。

170225エビ釣り堀

ホテルの前にはエビ釣り堀がある。かなり前に、日本のテレビで紹介されていたが、廃れることなく今も健在である。夜遅くまで、男たちが黙って水面をにらみつけている。

次回に続く)

参考

  • 高雄客運 高雄から旗山、茂林へのバス路線図、時刻表
  • 茂林国家公園 ”https://www.maolin-nsa.gov.tw”に旅行案内(日本語)があるのだが、セキュリティの問題か、つながらないことが多い。

コメントを残す