なぜ彼らは?~アンナプルナ南壁-7400mの男たち


山に行く予定もないのに、耐寒訓練を始める今日この頃。
 山に行けないので、例のごとく山の映画を観てきた。

「アンナプルナ南壁-7400mの男たち」(公式サイト

アンナプルナ~ネパールの中央に位置する、人類が初登頂した8000m峰。しかし、登山者の死亡率の高さから「キラーマウンテン」と呼ばれることもある。

2008年5月にこのアンナプルナの南壁の7400m地点でスペイン人登山家イナキ・オチョア・デ・オルツァが遭難した。この映画は、そのイナキの救助に向かった登山家たちのドキュメンタリーだ。

イナキの遭難のニュースが伝わると、たまたまネパールに居合わせた登山家たち、スイスの登山家であったり、ロシアのエンジニアだったり、ルーマニアの歯医者だったりする、が自らイナキの救助に向かう。
 その登山家たちへのインタビューで映画は構成されている。

日帰り装備に2人で一つのシュラフを持って、夕闇の南壁に取り付いたり、7000mの高所で雪崩の危険にさらされながらラッセルを続けたり、…まるで「岳」のようだ。

なぜ彼らは危険をおかして救助に向かったのか?
 それは、彼らの言葉から、我々に伝わるかもしれないし、あるいは、残念ながら我々の理解を超えてるかもしれない。

しかし、この映画の主題は、なぜ彼らは救助に向かったのかではない。
 この映画のインタビュアーは、彼らに、言い古された質問を問うている。

「なぜ人(あなた)は山に登るのか?」

もちろん、ここで「山」とは、地質学的な地面のでっぱりのことではなくて、死の危険を冒すチャレンジのことだ。
 その答えは、やっぱり我々に伝わるかもしれないし、あるいは、我々の理解を超えてるかもしれない。
 私としては17%くらいはわかる気がする。

イナキとともにアンナプルナに登り、重要なポジションにいたロシアの登山家アレクセイ・ボロトフは、インタビューの中で「自分は危険な山には登らない」と言っていた。
 しかし、彼はこの映画が作製された翌年、エベレストで亡くなった。

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