集集線、ローカル線でのんびりと~台湾中部の旅(4)


9/13 日月潭~水里~集集~台中~台北、象山

前回の続き)

日月潭は夜明けが一番美しいという…でも寝過ごした…。

140913台湾・日月潭、日月星光住宿

バスの時間には早いが、7時前に宿を発つ。
 この「日月星光住宿」は、建物の外見はぼろいが部屋はきれい、水社バスターミナルも近くて立地もいい、そして、スタッフは親切でフレンドリーだ。

140913台湾・日月潭の朝もや

湖畔を少々散歩。朝靄が湖の色と空の色を映してとてもきれい。きっと夜明けはもっときれいだっただろう…

140913台湾・朝食

この時間に朝食を食べさせてくれる店が少ない。水社バスターミナルまえのメインストリート沿いに2、3件あるだけ。そのうちの一つで、肉まんと温かい豆乳を頂く。

食事を終えて車程行きのミニバスに乗る。私たちがちゃんとバスに乗れたか心配になった、宿のおばさんが見送りに来てくれた。

140913台湾・水里駅

バスはしばらく左手に日月潭を見ながら走り、やがて右折して湖から離れ、丘陵に沿うウネウネトした道を下ってゆく。30分ほどして小さな街に入り水里駅前で下車。
 それにしても、空港で買ったSIMは便利だ。山道でもほとんどの場所で携帯電話の電波を受信できたので、GPSとあわせて現在地がリアルタイムでわかる。これならバスを乗り過ごすこともない。

南国チックな水里駅。陽射しはすでに強烈だが、駅舎の中はひんやりとしていた。

140913台湾・集集線

蝶の舞うホームで待っていると、踏切りの音がして、ほどなく電車がやってきた。
 集集線は台鉄西部幹線の二水駅と車程駅を結ぶ、総延長30Km弱のローカル線だ。早い話が、海岸沿いの幹線から枝分かれして、台湾の真ん中の山のほうへ向かう、田舎を走る支線だ。車窓には田園風景が広がる。

140913台湾、集集線車内

車内は強烈に冷やされていて、腰掛けているとすぐに眠たくなる。いかん、すぐ下りるのに。
 車内にはいろいろな注意書きやプレートが張ってある。この「半票」というのは、身長がこれ以下だと子供料金ということだろうか…そうだとすると、上の全票の意味がわからんな…

140913台湾、武昌宮の震災遺構

集集駅で下車して、灼熱のアスファルト道路を歩くこと15分、武昌宮に到着。
 1999年の9月21日の深夜に、台湾中部でM7.3の地震が発生し、多くの建物が損壊、2415名の死者をだした。武昌宮はその地震で1階部分が完全に押しつぶされた。その地震の被害を伝えるために、当時の状態のまま保存されている。

この武昌宮がなければ、こののどかな街で悲惨な大地震があったなどとは、誰も思わないだろう。日本でも震災遺構の保存について議論が盛んだが、少なくとも残されない物は忘れ去られることだろう。

140913台湾、武昌宮のレリーフ

潰された武昌宮の手前には、立派な建物が再建されている。そこには立派なレリーフが…えらいなまめかしいな。

140913台湾、集集の街路樹

集集の駅前通の街路樹。マメ科の植物のようだ。色鮮やか。

140913台湾、集集駅前

集集駅の駅前広場。たまたまこの写真には人があまり写っていないが、実際は、駅前はみやげ物売りや観光客で賑わっている(暑さのため木陰に避難している人多し)。

140913台湾、集集駅駅舎の中

集集駅の駅舎にて。なんか懐かしい感じ。

140913台湾、集集駅に列車がやってきた

踏み切りの音とともに電車がやってきた。でも線路上には人がうろうろしている。

時刻表では高鉄台中と連絡する新烏日まで直通するはずだが、二水駅で下ろされ、通勤電車のように混みあう西部幹線に乗り換える。中華系とは異なる風貌の少数民族の人々が、台北より多いようだ。アジア人ぽくない彫りの深いエキゾチックな美人もいた。

140913台湾、高鉄台中の寿司屋

ちょうど昼食の時間に高鉄台中駅に到着。何度目かの台湾旅行にして、はじめて台湾の寿司に挑戦!

140913台湾、台中駅で買った寿司

高鉄の車内で寿司を広げる。
 赤いツブツブは飛びっ子ではなくて、シシャモの卵。白身の魚は鯛ではなくてテラピア。そして、タレがかけられているのは穴子ではなくてウナギ。ご飯は酢飯ではない?
 味は見かけ以上でも以下でもなし。

140913台湾、駅弁

駅弁も買った。
 私が初めて台湾を訪れたとと駅弁もだいぶ変わった(そんな昔ではないのだけれど…)。当時は笹の葉に巻いた粽だったり、折りに入った鶏肉飯だったりした。今ではすっかりコンビニ弁当のようだ。

台北に到着し、明日の帰国に備え、まずお土産を買う。
 いつもの峰圃茶荘でウーロン茶を買う。このブログの過去の記事でしばしば登場する峰圃茶荘のご主人は、もうかなりのお歳で午前中しか店に出ないとのことで、今日はお会いすることができなかった。
 次に、台湾で一番人気のパイナップルケーキを買いに、微熱山丘へ。高級住宅地の小さなカフェ、といったたたずまいの店。その店を路上駐車やら人垣やらが囲み、そして店の中から段ボール箱を抱えた客が次々とでてくる。すごい人気だ。微熱山丘は南青山にも支店を出しているが、この本店とは味がちょっと違うらしい。

140913台湾、信義線象山駅

ホテルに荷物を置き、日が沈む頃、台北を代表する観光地(と思う)象山へ向かう。MRTの信義線が開通して象山へは簡単に行けるようになった。
 象山駅には象山への地図があった。

140913台湾、象山の賑わい

象山は台北中心部近くにある183mの山。山頂まで石段が続いているので、サンダルでも歩ける。夜は街灯もあるが懐中電灯はあったほうがいいだろう。
 それにしてもすごい人。ぞろぞろと人が石段を登ってゆく。台湾人が多いのは当然だが、どこから出てきたのか、今までほとんど見かけなかった欧米人の姿も多い。逆に日本人の姿は見かけない。日本のガイドブックにはほとんど紹介されていないためだろう。

140913台湾、象山からの台北の夜景

象山の売りはこの夜景。台北101が一番美しく見えるところだそうだ。夕暮れの景色も良さそうだ。
しかし、押すな押すなの人混み、おまけに雨まで降り出し、撤収。

140913台湾、花龍

台湾最後の晩餐。上海料理の店、「花龍」。たまたま入ったお店。はじめは「蓮香齋素食」にしようと思って行ったのだが、潰れたのか臨時休業なのか、ビルが真っ暗。困ってうろうろしていて見つけたお店がこの花龍。
 はっきり言ってうまい。私が台湾、中国を通じて行った上海料理の店の中でも、かなりおすすめ。日本人の口に合う味付けになっている。スペアリブなど、見た目は他店と変わらない、脂こってり甘しょっぱい感じだ。しか~し、口に入れると意外や意外、さっぱりとしていて驚かされる。
 お店はこざっぱりスタイリッシュだが、スタッフはとてもフレンドリーで、いかにも台湾らしい雰囲気なのがいい。

さて、ビールを買ってふらふらとホテルに戻ろう。と、滝のような雨が降ってきてホテルに逃げ帰る。

次回に続く)

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