高級リゾート・日月潭~台湾中部の旅(3)

9/12 廬山温泉~日月潭

前回の続き)

taiwan140913

天気予報では今日は雨のはずなので、合歓山トレックは中止して台湾を代表する高級リゾート地、日本で言えば軽井沢?の日月潭の観光をすることにした。
 しかし、朝起きてみれば、雲ひとつない青空と緑の山々がまぶしい。ホテルの食堂は登山の服装の人で混みあい、フロントの前には登山者を登山口に送迎する車がとまっている。
 これからは、台湾の天気予報は信用するまい…

140912台湾・日月潭割引切符

 昨日と同じバスで埔里まで戻る。天気がいいので、昨日は見えなかった標高3000mを超える山々を眺めることができた。埔里で日月潭行きのバスに乗り換え、40分ほどで日月潭の水社バスターミナルに到着。
 バス停の前にあった切符売り場で、日月潭の乗り物の割引切符を買った。この360元のチケットは周遊バス、ロープウエイ、観光船、レンタサイクルの割引券などがついている。環潭バスとロープウエイだけで380元するので、かなりお買い得。
 ただ、使い方に注意が必要。ロープウエイはこのチケットでそのまま乗れる。バスはバスに乗るときにこのチケットとバスの切符を交換してもらう。船は船着場かその周辺でうろうろしている人(たいがいおばさん)にこのチケットと船の切符を交換してもらう。そして船の運行会社はいくつかあり、微妙に航路が違っていたりするので、自分の予定にあった運行会社の切符に換えること。

140912台湾・日月潭ロープウエイ

 だんだん空気がもやもやしてきたので、まずは景色を見るためにロープウエイへ行く。環潭バスの「日月潭青年活動中心」で下りる(2012年の地球の歩き方の記載と違う!あせった。)。スキー場のゴンドラのようなロープウエイに乗り込む。

140912台湾・日月潭ロープウエイ

ロープウエイは急な山の斜面に沿って、どんどん上がってゆく。登りきったところから、結構なちゅうぶらり~ん、となる。

140912台湾・日月潭の森

連れは「ドラゴンドラ」みたい、と言っていたが、私はキュランダのゴンドラを思い出した。足元に隙間なく広がる緑のジャングル。確かキュランダのゴンドラから見た景色もこんなだった気がする。

ゴンドラはもう一つの山の頂に到着、ここに駅があるのかと思いきや、そこから山の急斜面に沿って下り始めた…

140912台湾・日月潭ロープウエイから日月潭

下りきった谷間にゴンドラの駅があった。期待した展望はない。駅の出口がそのまま九族文化村の入り口になっていて、九族文化村に行かない人間は、駅から出れない…。しかたがないので、そのまま戻る。
 もちろん、ロープウエイから日月潭を眺めることができる。

140912日月潭・遊歩道

日月潭を囲むようにいくつか遊歩道が整備されている。せっかくなのでお腹を減らすためにも歩く。暑い、蒸し暑い。でも湖の上を渡ってくる風は涼しい。

140912台湾・水秀美食坊

青年活動中心から伊達卲まで歩いてちょうどお昼。花が咲き乱れる庭のある「日月潭富豪群」という民宿、そこに併設されたレストラン「水秀美食坊」で昼食。入り口に海外の雑誌の紹介記事が張ってあり、いかにも高級な雰囲気。そしておすすめのランチコースを注文。果物を使った創作台湾料理と日月潭の名物、總統魚の蒸し物だった。煮物や炒め物と果物の甘み、酸味が良く合う。

140911 總統魚の蒸し物

總統魚は細く硬い小骨が無数に並ぶ厄介な魚だが、白身のわりに脂がのっていておいしい。台湾とは思えないほどのお勘定となったが、一度食べてみる価値あり。

140912台湾・伊達卲商店街

レストランをでて、ぶらぶらと散歩。港では民族舞踊のショーをやっていた。そして、伊達卲商店街はごらんのとおり暑苦しい人ごみ。いつもならここに突入して色々見て歩くのだが、暑くてちょっとやってられん。

140912台湾・慈恩塔入り口

環潭バスに乗る。三蔵法師の遺骨が祭られている玄奘寺へ行く。
玄奘寺はちょっと期待はずれ。写真も撮らず。その足で蒋介石が母親のために建てた慈恩塔に向かう。慈恩塔は日月潭の湖畔のどこからでも見える、小高い丘の頂上に建てられている。

140912台湾・慈恩塔への道

慈恩塔へ九十九折の森の中の遊歩道を上って行く。シダに覆われた森を蝶が飛び交い、ちょっとしたトレッキング気分。

140911 慈恩塔

到着!

140912台湾・慈恩塔からのながめ

塔の中の二重螺旋のヌクレオチドのような階段を上る。そして最上階はちょうど標高1000m。この塔は湖に突き出た半島の丘の上に建っているので、ぐるりと湖を見渡すことになる。
日月潭は面積7.73km2の台湾最大の湖(半分くらいはダムらしい)。朝夕の景色の美しさと、標高が1000m近いので、暑さも和らいで比較的すごしやすいこともあって、湖岸には高級リゾートホテルが並ぶ、一大リゾート地となっている。でも今は曇っているし蒸し暑い…

140912台湾・玄光寺への青龍遊歩道

慈恩塔から玄光寺船着場まで、青龍遊歩道を歩く。台湾名物ビンロウの林(畑?)の中を湖岸までただただ下る。

140911 玄光寺船着場へ下る

ただただ下る。

途中、階段を登ってくる大学生くらいの3人組に中国語で話しかけられる。
玄光寺の売店はやっているかと言うので、もう閉まっていると普通語(北京語)で答える。すると、3人はしまった!という顔をして、英語で改めて同じ質問をしてきた。もしかして、私の普通語は全く通じてない?

140912台湾・玄光寺

玄光寺に到着。直下に玄光寺船着場、対岸には今朝出発した水社が見える。写真からは静寂の夕暮れに見えるかもしれないが、私の後ろには押すな押すなの雑踏がやかましく、湖からは船のエンジンの音が途切れなく聞こえてやかましい。

140912台湾・日月潭遊覧船

船着場には十隻を超える遊覧船が停泊し、それがひっきりなしに出たり入ったりして、自分の乗る船がどれだかわからない。と、切符に描いてある絵と同じような船が港に入ってきたので、とりあえず乗ってみる。

140912台湾・日月潭水社

日が沈む頃、なんとか水社に戻ってきた。観光センターにはでかでかと世界有数の自転車メーカー「GIANT」の看板。台湾では今、サイクリングブーム。日月潭の湖畔のみならず、埔里から仁愛への急坂の続く道でも、多くのサイクリストを見かけた。ちなみに、私の自転車もGIANT。

140912台湾・日月潭のすずめ

宿に荷物を置いて、夕食にでる。宿のおばさんおすすめのレストランはいっぱいで入れない。他の食堂はどこも観光地の大衆食堂といった似たり寄ったりの感じなので、適当に入って適当に注文。スズメの炒め物がでてきた。スパイシー雀?

140912台湾・釈迦頭

ジャンキーな夕食を終え、宿に戻る途中で屋台でデザートを買う。「釈迦頭」。日本では見たことがないが、このあたりではマンゴーと並んで売られている。柔らかい皮の中にはクリームのような果実が詰っている。シュークリームそっくりだ(ただし、釈迦頭の皮は食べられない)。果肉はとろとろ、バタークリームのような感じなので、スプーンですくって食べる。南国フルーツのねっとりとした甘さが口の中に広がる。それをビールでさぱりと流す。う~ん、いいね~。

今日は、謝謝台湾Tシャツを着ていたのだが、何回も台湾人に間違えられた…。

次回に続く)

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