槍ヶ岳大混雑~槍穂縦走(3)
9/21 穂高岳山荘~北穂高岳~槍ヶ岳山荘~殺生ヒュッテ
(前回の続き)
いよいよ「飛騨泣き」にかかる。両側がすっぱり切り落ちた高度感満点の細い岩尾根が続く。しっかりした鎖や足場があるので不安はない。でも前からやってきた人とすれ違うのはひと苦労。人が少ないうちに通過できてよかった。
足場の安定したところで一息ついて、岩から目を離し景色を眺める。そこには笠ヶ岳と秋の空。
長谷川ピークを越えると、もう細い尾根はない。そのかわり南岳小屋まで岩壁につけられたはしごの連続。岩で照りかえす日差しが暑い。
南岳小屋に到着。一休み。セルフサービスコーナーなる売店があっていろいろなものを売っている。おお、焼酎の瓶まである…いやいや、コーラと揚げドーナツにしておくか。
南岳小屋から南岳山頂までは10分もかからない。山頂から来し方を望む。飛騨泣きは岩の板を立てたかのように見える。
山頂からの360度のパノラマ。
さて出発。ここから先は雰囲気が一変して、目をつむっても歩けそうな、緊張感のないなだらかな道だ。
槍ヶ岳がだいぶ近づいてきた。今日のゴールはもうすぐ、とあせる気を抑え景色を堪能しながらのんびり歩く。
灰色のザレが続く道だが、そんなところにも秋の花が咲いていた。
これと言った特徴のないひとコマだが、こういう枯れ草がとても秋山っぽくていいと思う。
大喰岳までくれば、槍ヶ岳はもう目の前…ん?槍ヶ岳山荘のサイト場にはすでに色とりどりのテントが…。やばい、のんびりしすぎた!テント張れなくなっちゃうよ!と、慌てて走り出す。
14:00槍ヶ岳山荘到着。サイト場は満員御礼、終了…。連休1日目だというのに既にすごい混雑だ。
そして小屋から槍ヶ岳山頂に向かうルートは大渋滞。うわ~、やだな~。ここで必殺技、
「山頂は行ったことあるからいいや。」
山頂はどっちでもいい、それより私はつながったことがうれしい。何がつながったかって?
北アルプスの北の端、親不知から栂海新道~後立山~裏銀座~西鎌尾根~槍ヶ岳の稜線は歩いたことがある。そして南は西穂高岳~穂高山荘はトレース済み。そして今日、穂高山荘から槍ヶ岳までを踏んだ。そう、今、西穂高岳から日本海までトレースがつながったのだ。たいした意味はないけど、なんかうれしい。
予定通り?槍ヶ岳山荘を後にして殺生ヒュッテに下る。ここはまだまだ余裕でテントを張れた。今日の予定は終了、お疲れさまでした。無事に大キレットを通過したこと、北ア縦断トレースがつながったこと、そして天を突く槍ヶ岳に乾杯!
(次回に続く)
鎖場でのすれ違い、考えたことなかったけど
神経使いそうですね。
槍山頂は、やっぱり渋滞でしたか。
必殺技とかアリなんですか(^^;
僕だったら義務感で登ってしまいそうです。
必殺技はいつもの手です…
槍は4,5回行っていますが、頂上には2回くらいしか立ったことがありません。