ウマワカのドライブは続く~南米4ヶ国の旅(10)

8/30 サルタ~ウマワカ渓谷~サルタ

前回の続き)

ティルカラを出発し、ウマワカの街へ。ここで昼食。

130830ウマワカ、リャマのシチュー

民族音楽のライブがあるレストランに入る。壁にはインディオの絵画、赤や黄色のカラフルなテーブルクロス、席は観光客で埋め尽くされている。ガイドさんから4つのメニューの選択肢を与えられ、選んだのはリャマのシチュー、サルタの黒ビール。リャマの肉はちょっと臭みがある鶏の胸肉のよう。ビールは黒なのにコクがなく、水のよう。そして食後のコーヒーはネスカフェ。デザートの小さなりんごの焼きりんごはおいしかった。

130830ウマワカの街

ガイドさんは私の行動パターンをすっかり理解し、1時間の撮影タイムを宣告する。カメラを持って表に出る。石畳の道を広場目指してあるく。街は今までの街と同じ土色、教会は真っ白、空は青。通りを歩いている人はほとんど観光客のようだ。

130830ウマワカ、土産の皿

土産の皿?

130830ウマワカの英雄の像1

街を見下ろす高台には、スペイン人と戦ったネイティブの英雄の像がある。高いところにはもちろん登る。が、階段を駆け上るとなぜか息が切れる…おかしい、ステーキの食べすぎで体力が落ちたか?もしやと思い高度計を見ると2900m!いつの間にかいきなりこんな高いところに来ていた。息も切れるさ。

130830ウマワカの高台からの眺望1

高台からは人口1万2千のウマワカの街を一望できる。風が強い、雲も輪郭が毛羽立っている、帽子を飛ばされる。

130830ウマワカの高台2

高台の頂上に到着。英雄の像はとても大きい。かなり前のめりだ。倒れないのかな。

130830ウマワカの街の展望

ウマワカの街の中心部はやはり渓谷の底にあって、侵食された丘にはさまれている。

130830ウマワカの街並み2

こういうのがいい。

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代表的な工芸品。

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滑るような快適なドライブが続く。しかし、車はクーラーをガンガンにかけているが、日が当たるところは痛いくらい暑い。そして赤や茶色のしましまの山を見ていると、だんだん眠たくなってくる。

130830ウマワカの景色

うとうとしていると車が止まった。撮影タイムだそうだ。尾根が断ち切られたようになっていて、そこがやっぱりシマシマ。それよりもすべての建物に正面の壁がないのはなぜだろう?

ここにはいろいろな侵食の形がある。砂山にシャワーで水をかけたようにV字の谷を刻むもの、尾根を垂直に切り落とすようなもの、まわりがすべて削り取られ、赤い岩山がぽつりと残ったもの。侵食マニアという者がいれば、泣いて喜びそうだ。

130830サルタへの帰途

すべての観光を終了し、サルタへ戻る。ウマワカからサルタを結ぶ道路は観光だけでなく、幹線道路としてローカルバスやトラックなど、交通量が多い。

130830ハイウエイの景色

サン・サルバドール・デ・フフイからサルタを結ぶハイウエイの両側は、だいたいこんな畑か牧場。これはサトウキビだろうか。でもサルタが近づくにしたがって、森が多くなり東北自動車道のような景色になる。

帰り道は単調で長い。いろいろな話をする。サルタには日本人はほとんど来ないそうで、アジア人といえば中国人のことらしい。このガイドさんも私が初めての日本人だそうだ。そして、日本というと、まず頭に浮かぶのは世界で一番物価が高い国ということらしい。でもこれは間違いだ。マックは日本のほうが安いし、牛肉&ご飯は3ドルで食べられる、と言っても信じてもらえなかった。

6時半、サルタ到着。車が止まる前にシートベルトをはずしたらブザーが鳴った。よくできている。
 昨日の旅行会社の前で降ろしてもらってツアー終了。楽しかった。旅行会社で確認すると、峠は通行可能で明日はバスが走るとのこと。サルタを深夜0時に出るバスがあるので、切符を買っておくから午前中に来るように言われる。よかった、一安心。でも深夜0時発か…。予約してある雲の列車のツアーは夜11時半終了なので、どこをどうしても参加できないな。残念。

130830サルタのサッカー場

夕食にはちょっと早い(多くのレストランが20時開店)なので街をぶらぶら。観光案内所に行って地図をもらい、駅のほうへ歩く。なにやら歓声が聞こえるので、入ってみたらナイター施設のあるグラウンドで、子供達がサッカーの練習をしていた。さすがアルゼンチン。

130830サルタ、La Posta今日のレストランはちょっと高級な”La Posta”。昨日のランチのレストラン”La Chuecca”の隣にある。さて、サルタのワインを飲もう!とワインリストを見るが、サルタのワインはフルボトルしかない。さすがに一人で一本は厳しい。今日ほど一人旅をつらく思ったときはない。しかたないのでハーフボトルのメンドーサのマルベックをたのむ。若いマルベックは微妙だな。


130830サルタ、LaPostaのステーキ

そして、またステーキ。キノコ、ガーリックソース。うまいぞ!ソースはガーリックの香り、そして、なんだかわからないが、日本でもどこかで食べたことのある野生のキノコのうまみ。肉は脂は少ないが、ナイフを入れると繊維がはらりと離れる柔らかさ。う~ん、うまい。日本では外国の牛肉は硬くてまずい、日本の牛肉は脂が多いので柔らかくてうまい、ということになっているが、こういううまさもあるんだな。

あー、食った、飲んだ。足早に宿に戻り、幸せ気分のまま寝る。

次回に続く)

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